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超長期債が上昇、利回り高水準で買い需要確認-先物は株高受けて反落

Bloomberg 8月12日(金)8時0分配信

債券市場では超長期相場が上昇。利回りが2016年度初めの高水準まで達したことで値ごろ感からの買いが優勢となった。日本銀行が実施した長期国債買い入れオペの結果が強めだったことも相場を支えた。一方、先物は米債安や株高が重しとなって反落した。

12日の現物債市場で新発20年物の157回債利回りは、日本相互証券が公表した10日午後3時時点の参照値より一時2ベーシスポイント(bp)低い0.24%、新発30年物の51回債利回りは一時3bp低い0.35%まで買われ、新発40年物の9回債利回りは3.5bp低い0.43%と、いずれも3日以来の低水準を付けた。

岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、「今週前半は予想以上に金利が上昇してびっくりしたが、30年債で0.4%台、40年債で0.5%台と、さすがに年度初めの利回り水準まで戻れば買いが確認できた」と指摘。「今週の10年金利もマイナス0.03%と二番底を見に行った形で、取りあえず売りは一服した感じだ。夏休みムードで取引も盛り上がりそうにないが、売る人がいなくても日銀は買う。今日も日銀買いオペが支えになった。結局、需給は締まっているので売れる人はいない」と話した。

今週前半は超長期ゾーンの軟調推移が続いて、新発20年債利回りは0.335%、新発30年債利回りは0.445%と、ともに4月以来の高水準まで売られた。新発40年債利回りは0.515%と3月以来の0.5%台に乗せた。

JPモルガン・アセット・マネジメントの塚谷厳治債券運用部長は、来週の債券相場について、「円高圧力が強い環境が続けば、国内投資家から超長期ゾーンに買いが集まりやすい」と述べた。

長期金利の指標となる新発10年物国債の343回債利回りは0.5bp高いマイナス0.105%で取引を開始した後、一時マイナス0.115%まで低下した。その後はマイナス0.11%に戻している。

長期国債先物市場で中心限月9月物は、前営業日の10日終値比4銭安の151円66銭で取引を開始し、151円56銭まで下落した。午後は日銀オペ結果を好感して、2銭高の151円72銭まで上昇する場面があったが、再びマイナス圏での推移となり、結局9銭安の151円61銭で引けた。

日銀買い入れオペ

日銀が実施した今月5回目の長期国債買い入れオペの結果によると、残存期間「5年超10年以下」の応札倍率が2.28倍と前回の2.77倍から低下した。「変動利付債」は3.93倍と、前回6月実施の4.01倍から低下した。

11日の米国債相場は下落。年内の利上げ観測や30年債入札で需要が弱かったため売りが優勢となった。米10年債利回りは前日比5bp上昇の1.56%程度。一方、米国株は主要3指数が過去16年で初めてそろって過去最高値を更新した。S&P500種は0.5%高の2185.79で引けた。この日の東京株式相場は上昇。日経平均株価は1.1%高の1万6919円92銭で終えた。

Hidenori Yamanaka, Yumi Ikeda

最終更新:8月12日(金)15時36分

Bloomberg