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【債券週間展望】長期金利低下か、じりじりと戻りを試す展開との見方

Bloomberg 8月12日(金)16時5分配信

来週の債券市場で長期金利は低下余地を探ると予想されている。日本銀行による長期国債買い入れオペで需給逼迫(ひっぱく)が続くとの見方に加えて、最近の金利上昇を受けて超長期ゾーンを中心に投資家からの需要が見込まれることが背景にある。

長期金利の指標となる新発10年物国債利回りは9日、一時マイナス0.03%と1週間ぶり高水準を付けた。日銀が次回9月の金融政策決定会合で、金融政策の「総括的な検証」を行うと表明したことを背景に先行き不透明感が強まり、売り圧力が掛かった。その後30年債入札を順調にこなしたことや、利回りが今年度初めの水準まで達した超長期債に買いが入り、金利は低下基調となった。

岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、「じりじりと戻りを試す。警戒感は続くが、今週に下値を確認した」と指摘。「夏休みムードで取引も盛り上がりそうにないが、売る人がいなくても日銀が買う。来週も17、19日はオペが入るだろう。需給が締まっているので売れる人がいない」と述べた。

内閣府は15日、4-6月期の実質国内総生産(GDP)速報値を発表する。ブルームバーグの調査によると、前期比0.2%増加、年率0.7%増加が見込まれている。1-3月期改定値は0.5%増、1.9%増だった。

財務省は16日に流動性供給入札、18日に5年利付国債の価格競争入札を実施する。流動性供給入札は、残存期間15.5年超から39年未満の国債が対象。発行予定額は4000億円程度。一方、5年債入札は、前回128回債のリオープン発行で、表面利率は0.1%に据え置かれる見込み。発行予定額は前回と同額の2兆4000億円程度となる。

岡三証の鈴木氏は、5年債入札について、「外国人の需要が減る可能性はあるが、利回り水準は上昇しており、消化に問題ないだろう」と述べた。

市場関係者の見方*T◎JPモルガン・アセット・マネジメントの塚谷厳治債券運用部長*日銀の金融政策に対する見方が不透明*円高圧力が強い環境が続けば、国内投資家から超長期ゾーンに買いが集まりやすい*長期金利の予想レンジはマイナス0.12%~マイナス0.06%

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最終更新:8月12日(金)16時5分

Bloomberg