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【柔道】男子の金2・銀1・銅4「復活」を山下泰裕氏が宣言

東スポWeb 8月14日(日)6時31分配信

【ブラジル・リオデジャネイロ12日(日本時間13日)発】ついに息を吹き返した! リオ五輪柔道男子100キロ超級決勝で原沢久喜(24=日本中央競馬会)がロンドン五輪金メダルの“絶対王者”テディ・リネール(27=フランス)と接戦を展開。優勢負けを喫したものの、銀メダルを獲得した。これで男子は7階級制となった1988年ソウル五輪以降、初めて全階級でメダル獲得の快挙を成し遂げた。これには日本選手団副団長の山下泰裕氏(59=全日本柔道連盟副会長)も「日本柔道が完全に復活した!」と快気炎をあげ、総括した。

 これまで相まみえることがなかった難敵リネール。当然組み手が厳しくなることを原沢はわかっていた。それでもチャンスをうかがったが、開始8秒で1枚目の指導をもらうと、1分後には2枚目をもらう苦しい展開に。「1枚もらっても、後半で勝負しようと思ったが、2枚もらって追い切れなかった。組もうとしても封じられ、大内刈りもさばかれてしまった」(原沢)

 一方のリネールも余裕があったわけではない。勝負は消極的で息も上がっていた。原沢の攻めに嫌がる場面もあった。「実力に大差があるとは思っていない」(原沢)。結局、リネールはポイントを奪うことなく、そのまま逃げ切り。この“絶対王者”らしからぬ姿勢に会場からはブーイングの嵐で、メダルセレモニーのときまでブーイングを浴びせられた。逆に言えば、観衆の目にも「原沢に王者が逃げた」と映ったということだ。

 これで柔道男子は全階級でメダルを獲得。7階級制後初めてのことで金2、銀1、銅4となった。

 山下氏も高く評価。「本音を言うと、もう少し金メダルが欲しかったし、男女とも全階級メダルというのが目標だったが、私の時代とは比較にならないぐらい世界のレベルは上がっている。その中で男子が初めて全階級でメダルを取るというのは本当にすばらしい」。続けて「世界が『日本柔道が完全に復活した』と見ていると思う」と言い切った。

 前回のロンドン五輪では金メダル候補が次々と敗れ、ニッポン柔道が低迷。男子は悪夢の金メダルゼロで柔道母国としてのメンツは丸つぶれだった。それに追い打ちをかけるように柔道界には様々な問題が噴出し、選手たちの士気も低下。だが井上康生監督(38)のもと、ゼロから築き上げた。

「すばらしい選手、スタッフ、環境で戦うことができた。歴史に名を刻んだことを誇りに思うし、本当にみんな頑張った。苦しい戦いの連続だったと思うが、最後まであきらめず、バトンをつなげたことが今回の結果になった」(井上監督)

 もちろん、課題はまだ多い。山下氏は「今大会でわかったのは組まないと投げられないし、かといって組んだら投げられるかもしれないということ。(男女)3人の金メダリストはそのリスクを負って攻めていったのがよかったのではないか。五輪にきたら、勝つか負けるか、やるかやられるかの勝負。最後まで投げきるという柔道を今後しなければならない」と総括した。

 もし、4年後の東京五輪で再び失速したら、海外から「やはり日本柔道は終わっていた」との烙印を押されてしまう。今回の選手の奮闘を無駄にしないためにも、さらなる練習と戦略の上積みが必要になってくるのは言うまでもない。

最終更新:8月14日(日)6時31分

東スポWeb

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