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日本の植民地支配解放から71年 激化する新冷戦構図

聯合ニュース 8月14日(日)13時52分配信

【ソウル聯合ニュース】韓国は日本による植民地支配の解放から15日で71年を迎える。解放後、し烈な理念対立と朝鮮戦争の悲劇を経たが、目覚ましい経済成長と民主化を成し遂げた。しかし、南北に分かれた分断状況を乗り越えられずにいる。朝鮮半島をめぐる、米国、中国、ロシア、日本など主要国の対立も依然続いている。

◇分断の悲劇続く

 1945年8月15日。解放を迎えたが、その喜びは長く続かなかった。自ら勝ち取った独立ではなかったため、韓国は自国の運命を自ら決めることができなかった。米国とソ連との冷戦状態の中で、朝鮮半島は分断される悲劇を防ぐ手段も、力もなかった。

 数百万人の死傷者を出した朝鮮戦争を経て、朝鮮半島は分断され、米国とソ連の対立は一層深まった。

 1990年に東欧の社会主義崩壊とともに、分断国家だったドイツは統一されたが、朝鮮半島の対立はそのままの状態が続いている。

 米ソ冷戦は終息したが、北東アジアでは米国と日本、中国とロシアを軸にした新しい冷戦の構図が浮かび上がる。朝鮮半島はこの構図の中心に位置する。

 今年初めから北朝鮮は4回目の核実験のほか、長距離弾道ミサイル発射実験を強行し、朝鮮半島情勢は再び揺れ始めた。

 国連の安全保障理事会は前例のない強力な北朝鮮制裁決議を採択し、米国、日本、欧州はもちろん、中国とロシアも制裁に積極的に参加する姿勢を示した。

 韓国政府は「北の非核化なしには南北交流・協力もない」という原則の下、南北関係の「最後の砦(とりで)」とされた開城工業団地の操業を全面中断する決断を下した。

 これまでにない強力な北朝鮮制裁が半年近く続く間も、北朝鮮は弾道ミサイル実験を繰り返すなど、挑発をやめなかった。

◇THAAD配備問題が対立の種に

 こうした状況で韓国と米国が北朝鮮の核・ミサイル脅威に対応するため、米最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の韓国配備を決めると、対北制裁をめぐる各国の立場に亀裂が生じ始めた。

 中国とロシアが朝鮮半島へのTHAAD配備は「北東アジアの戦略的均衡を破壊する行為」とし、強く反発したのだ。

 今月には国連安全保障理事会が北朝鮮の中距離弾道ミサイル発射を非難する声明の採択を推進したが、中国がTHAAD配備に反対する文言を声明に盛り込むことを求めたため合意に至らなかった。

 THAAD配備をめぐる対立は米国と中国を軸とする朝鮮半島の新冷戦構図を浮き彫りにした。米国が韓米日の同盟強化を通じて中国を包囲する戦略を取る一方、中国は自国本土や沿岸への米軍などの接近を拒絶する「接近阻止・領域拒否(A2AD)」戦略を取っている。

 中国は朝鮮半島にTHAADが配備されれば、韓米日のミサイル防衛(MD)協力が強まり、A2AD戦略に支障が出ることを懸念しているとされる。

◇新冷戦構図が浮き彫りに

 解放後に超大国の衝突によって朝鮮半島が分断されたように、最近の北東アジア地域で起こっている超大国の衝突は朝鮮半島統一に「芳しくないムード」をつくっていると、外交・統一専門家たちは口をそろえる。

 ソウル大統一平和研究院の張容碩(チャン・ヨンソク)責任研究員は「解放後の中国、ソ連、米国などの対立によりこう着した分断が今まで続いている。現在は大国の戦略的利益に基づき、朝鮮半島の分断が固まり、戦略的利益をめぐる対立構図を金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が戦略的に活用している」と指摘する。韓国の立場としては韓米同盟を強化すれば、中国との対立が深まる状況に陥ったという。

 民間シンクタンク、世宗研究所の洪鉉翼(ホン・ヒョンイク)安保戦略研究室長も「超大国間の緊張が高まっている状況で、韓国も(THAAD配備決定で)新冷戦構図になることに一部関わった」話す。

◇統一に向けた環境づくりが必要

 専門家たちは、韓国政府が北東アジアの対立構図を緩和し、朝鮮半島統一に友好的なムードをつくる戦略的な目標を持つべきだとアドバイスする。

 張研究員は「北朝鮮は北東アジアの対立構図を利用して戦略的目標の達成を推進している。韓国は対立を緩和し、協力構図になるようビジョンと戦略を持つべきだ」と述べた。

 洪室長は「安保は単に軍事力だけで成り立たない。対話と協力を通じ、安保不安を解消するとともに、防衛力も備えるべきだ」と話した。

最終更新:8月14日(日)13時55分

聯合ニュース