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霞ケ城に観光案内拠点 平成31年度開所目指す

福島民報 8/14(日) 9:45配信

 福島県二本松市は県立霞ケ城公園内にある国史跡二本松城址前に、観光案内や歴史資料展示などの機能を備えた複合拠点施設を整備する。市街地への観光客の誘導、滞在を促す新たな核として平成31年度の開所を目指す。32(2020)年の東京五輪・パラリンピックを前に国内外に「観光都市・二本松」を売り込む。
 観光案内施設は市内に点在している城跡などの史跡、花の名所、温泉、祭礼などを一堂に紹介する。国内外からの観光客に歴史や自然、文化などの魅力を分かりやすく伝えるため、郷土史や名所に関する知識や語学力を持つ観光コンシェルジュ(案内人)の育成、配置を目指す。地酒や和菓子などの特産品の販売も検討する。市内にはこれまで全域の観光資源を網羅するPR施設がなかった。
 歴史資料展示施設は旧二本松藩主・丹羽家から寄託された江戸時代から明治時代にかけての年譜や巻物、勲章など資料約200点を展示する方針。市歴史資料館での一部公開にとどまっている丹羽家の関連資料を紹介し、戊辰戦争の激戦地となった城下町の歩みに理解を深めてもらう。二本松の歴史などを映像化して上映することも検討している。
 建設候補地は市営駐車場となっている二本松城址前の旧二本松簡裁跡地約1200平方メートルで、外観は周辺の歴史的景観との調和を重視する。城下町にふさわしい落ち着いたデザインや色調とし、高さも抑える考え。
 市は拠点施設整備を二本松城址総合整備事業の柱とし、28年度から5カ年の新市総合計画「二本松を元気に!新5カ年プラン」に盛り込んでいる。28年度に基本計画、29年度に実施設計を策定する。順調に進めば30年度の着工、最短で31年度内の開所を見込んでいる。
 総合整備事業を巡っては、二本松商工会議所が市内の歴史や文化を伝える博物館的な施設を求める意見・提言書を市に提出している。新野洋市長は「霞ケ城公園の魅力を高めて集客増を図る。二本松の歴史と観光を融合した夢のある施設にしたい」としている。

福島民報社

最終更新:8/14(日) 9:51

福島民報