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クボタ、NTTコムに惜敗も手応え。2年目のハッティングが調子上向き。

ラグビーリパブリック(ラグビーマガジン) 8/14(日) 20:14配信

 日本最高峰トップリーグに向け、各チームとも主力を揃えて最終調整に入っている。8月13日は千葉・クボタグラウンドで、昨季8位のNTTコムと同12位のクボタが練習試合をおこなった。

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 試合は頻繁にメンバーチェンジをおこなったNTTコムが、LOのアイザック・ロスの接点際を駆け抜けての勝ち越しトライ(ゴールも決まり21-16)などで28-23と勝利。国際リーグのスーパーラグビーで負った怪我の治療に専念するFLの金正奎主将(スーパーラグビーはサンウルブズでプレー)は、「ミスは多かったけど、勝ち切れたのはいいこと」と振り返った。

 一方、結果には悔やむクボタ陣営も、ここまでの強化に手応え。ブルズのヘッドコーチ(HC)としてスーパーラグビー制覇の経験を持つフラン・ルディケ新HCは、「毎週、良くなってはいます」と前向きだ。

「ここまではコンディショニング(パワーやスピードの強化)をたくさんして、攻守のストラクチャー(構造の理解を深めること)、トップリーグに向けてベストなコンビネーションを探すといったことをしてきました。アタック、ディフェンス、キッキングゲームで私たちのスタイルを確立しないといけない。いまはプロセスの途中ですが、成長した部分はある」

 名将と謳われる新しいボスのもと、今季のスーパーラグビーで準優勝したライオンズのFLのヤコ・クリエルら、クラブを底上げしそうな新戦力も多く加わっている。指揮官は「相手を見て、毎週、いいコンビネーションを考えていきたい」と話すのみだが、この日クボタでの初陣を飾ったルイ・フーシェを特別枠(2つある外国人枠とは別のカテゴリー。他国代表経験のない海外国籍保持者がプレーできる)で起用できるのは大きいと頷く。

 SOに入ったフーシェは、競った展開の終盤こそ相手のプレッシャーに手を焼いただろうが、距離の出るキックで首尾よく陣地を獲得。後半初頭までに3本のペナルティゴールを決め、「着実にスコアを」というルディケHCの思惑を具現化した。

 一部の外国人選手が本格合流前だったなか、鮮烈な印象を残したのがグラント・ハッティングだった。身長201センチ、体重112キロの25歳。来日2年目の長身戦士だ。

 前年度は故障の影響で活躍の場が限られたが、ブルズでプレーしていた今春から今夏にかけ、体調を取り戻したようだ。かつても師弟関係にあったルディケHCが「今季はスーパーラグビーではあまり試合に出られなかったと思いますが、きょうはすごく良かったと思います」と満足するなど、地上を這う大型選手として期待される。

「今年は皆、すごくハードワークできている。雰囲気もいい。ルディケさんはいいプランを持っていて、いいコーチングをする。日本人選手もレベルアップしています」

 チームは自軍ボールのセットプレーの安定に課題を残したが、相手ボール時はむしろ光った。LOとしてフル出場したハッティングが、再三にわたって空中で競り合っていたためだ。

 フィールドプレーでもアピール。前半終了間際には、鋭い出足でのキックチャージを決めてその弾道を追い、勝ち越しのトライを決めている(ゴールも決まって13-7)。NTTコムの突破役である日本代表のアマナキ・レレィ・マフィをせき止めたり、自陣ゴール前で相手のSH西橋勇人を押し戻すなど、強烈なタックルでも魅せた。

「日本は大好きで、慣れました!」

 代表歴を持たないため、この人も特別枠での出場が可能だ。

(文:向 風見也)

最終更新:8/14(日) 20:14

ラグビーリパブリック(ラグビーマガジン)

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