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JCJが贈賞式、神奈川新聞「時代の正体」などに 2016年度

カナロコ by 神奈川新聞 8月14日(日)7時33分配信

 日本ジャーナリスト会議(JCJ)は13日、東京都千代田区の日本プレスセンターホールで2016年度JCJ賞贈賞式を行い、神奈川新聞「時代の正体」を含む7点にJCJ賞や大賞、特別賞を授与した。記念講演には憲法学者で首都大学東京の木村草太教授が「改憲問題とメディア」と題して登壇した。

 大賞は毎日新聞の「憲法骨抜きを許した内閣法制局の対応をスクープ」。神奈川新聞は25年ぶり5度目のJCJ賞受賞で、選評では「閉塞(へいそく)の時代にあって前に進む清新の気と、視点を低く人間の生きる営みに焦点を当てて報道する揺るぎない姿勢にジャーナリズムの可能性を見いだせ、高く評価する」とされた。

 選考委員でジャーナリストの諫山修さんは「委員で選ぶ際、最初に満場一致で決まったのが『時代の正体』だった」と明かした。

 授賞式で登壇した報道部の石橋学デスクは「地方紙は『地元のことを書いていればいい』とついつい逃げがち。きょうここで受賞できたことの意味を現場の記者が胸に刻み込むことで、次から次へといい原稿が出てくる。デスクとしてはうれしい限り」と話した。

 講演で木村教授は改憲論議をめぐる報道について「ひとくくりに『改憲に賛成か反対か』という問いはおかしい。それは『伊勢丹に欲しいものはあるか』と聞いているようなもので、意味がなく悪質ですらある。今後は個別条文をどのように変えるかについて賛否を問うべき」と指摘。

 また安保法制の報道についても「多くの時間を割いて報じたとは思うが、もっと注目すべき点はあった」と言及し、「法が施行された現在も違憲・合憲だけでなく報じるべき点はある」と今後の報道に期待を込めた。

最終更新:8月14日(日)7時33分

カナロコ by 神奈川新聞