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中学生になると幸福感が激減…「自分の時間がない」「就職が心配」

ハンギョレ新聞 8/14(日) 23:38配信

8.2(小3)→8.2(小5)→7.4(中1)に激減 ヨーロッパ・南米・アフリカの12カ国のうち最下位 「塾・家庭教師で自分の時間や自由がない」 「未来に対して不安」、もう就職の心配

 中学生のJ君(14)は一日中忙しい。午後4時に学校が終われば数学塾に行ったり歴史討論の塾に行く。日曜日は英語の家庭教師を2時間、楽器のレッスンも2時間続く。読書、スポーツまで様々な活動に時間をとられるが、J君にはすでに未来の生活が不安だ。J君はハンギョレのインタビューに「未来を考えると漠然とした心配が押し寄せてきます。放送やインターネットでは将来は仕事が減ると言っているのだから、僕がどんな職業を持ちどうやって生きていくのか不安になります」と話した。

 韓国の児童(小3~中1)は中学生になると幸福感が激減して国際的にも最低レベルになるが、その原因が「自由時間の不足」と「未来に対する不安」のためだとする研究結果が出された。

 7日、国際救護開発団体のセーブ・ザ・チルドレンとソウル大社会福祉研究所が昨年「児童の幸福感の国際比較研究」を実施した結果によると、韓国の児童の「主観的幸福感」はヨーロッパ、南米、アフリカの12カ国4万2567人のうち最下位だった。特に小学生に比べて中学生の幸福感が急激に減少することが分かった。「最近2週間でどれだけ幸せを感じましたか」と尋ねると、韓国の児童は10点満点で8.2点(小3、5)のレベルを維持し、中学生になると7.4点に急減する。これは12カ国平均値の8.9(小3)→8.7(小5)→8.2点(中1)と比較すると最低水準であり、小学生や中学生の格差(8.2→7.4)も最も多かった。研究を主導したアン・ジェジン嘉泉大教授(社会福祉学)は「児童の年齢が増えると幸福感が減る現象は世界的な傾向で、韓国では特に中学に進学すると幸福度が急激に落ちる」と指摘した。研究チームはその原因を探るため、今年2月、全国6つの圏域46人の中1~2年を対象にフォーカスグループ面談(FGI)「どうして中学生になると幸福度が低くなるか:中学生の視線で見た幸せとその変化」を実施した。参加した生徒に「あなたが考える幸福とは」、「中学校進学後の幸福感の変化とその理由」、「大人になった時の自分の幸福に対する予想」などを尋ねた。生徒たちは幸福の条件として「自由」、「余暇」、「人間関係」、「時間使用」などを言及した。中学進学後の変化のキーワードでは「時間が不足」、「統制が多すぎ」、「家族と過ごす時間が減る」を挙げた。「計画性のある人生」など、中学生になった後の時間の使用について肯定的な回答をした生徒は46人のうち1人しかいなかった。

 大邱(テグ)に住む中2のイ君は「小学生の時はしなければならないことがそれほどないから自分の意志のままにすればいいけど、中学生になるとやるべきことが増え、それを全部終わらせないといけないので時間がありません」と答えた。「大人になったらもっと幸せになれると思いますか」と尋ねると、かなりの生徒が就職難や家計扶養義務などを心配した。京畿道に住む中1の生徒は「未来を考えるといやになります。ぼくらの時代になったら就職が本当に難しそうです。大変なことになりそうです」と話し、江原道に住む中1の生徒は「良い会社と悪い会社がありますが、もし成績が落ちて悪い会社に行ったら憂鬱な暮らしをしそうです」と話した。

 アン教授は「参加した中学生たちは増えた学習量で時間の使用が自由でなくなるほか、激しい競争や就職など未来に対する不安を訴えた。韓国の中学生の低い幸福感は社会全般の問題と連結している」と話した。
キム・ミヒャン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:8/14(日) 23:38

ハンギョレ新聞

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