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電気料金累進制の見直し求める野党、産業部は否定的

ハンギョレ新聞 8月14日(日)18時39分配信

共に民主党、国民の党 連日、累進制改善を要求 「産業用電力と不均衡」 「累進制が世界一激しい」

産業部「発電所をもっと作れと言うのか」
「金持ち減税論議」まで

 連日の猛暑に苦しむ市民から「電気代が高くなるからエアコンを使えない」と不満が相次ぐなか、野党は連日、電気料金累進制の見直しで政府を圧迫している。しかし政府は「金持ち減税」という論理まで持ち出し応じようとしないため、対立が深まっている。

 共に民主党のウ・サンホ院内代表は9日、院内対策会議で「家庭用電力に適用されている累進制、これによる産業用と家庭用の電気料の不均衡に対して国民の不満が高まっている。見直すべきだ」と述べた。同党のビョン・ジェイル政策委議長も「電気料金の体系が複雑すぎる」と指摘。これと関連して同党のパク・ジュミン議員は、最近累進段階を3段階に減らし、累進倍率も11.7倍から2倍に下げる内容の電気事業法を発議した。

 これに先立ち国民の党も、電気料金の累進段階を現在の6段階から4段階に緩和する方案を提示した。同党のパク・チウォン非常対策委員長はこの日、議員総会で「世界で韓国の累進制が最も激しい」と述べた。パク氏はCBSラジオに出演し、「累進制の簡素化により韓国電力の収益構造悪化も憂慮されるが、これは産業用の電力料金を調整すれば防げる」として、「今は主に大企業が電気料金の割引きを受けており、莫大な特典を得ている状況」と話した。

 しかし政府は、家庭用電気料の累進制を守る立場だ。この日、産業通商資源部のチェ・ヒボン・エネルギー資源室長は、政府世宗庁舎で開いたブリーフィングで「住宅用電気料金は今でも原価以下で供給している。累進制を緩和し電気をさらに多く使うようにすることはできない。夏に電力を多く使うためには、発電所をさらに作らなければならない」と話した。また「累進制だけを緩和すれば金持ち減税問題が生ずる」、「(そうすれば)低所得層や電力をあまり消費しない人が懲罰的料金を負担しなければならなくなる」と主張した。

 韓国の家庭用電気料金は現在6段階の累進制を適用している。1段階(100キロワット時以下)はキロワット時当たり60.7ウォン(5.62円)、2段階(101~200キロワット時)は125.6ウォン(11.6円)、3段階(201~300キロワット時)は187.9ウォン(17.4円)、4段階(301~400キロワット)は280.6ウォン(26.5円)、5段階(401~500キロワット)は417.7ウォン(38.7円)、6段階(501~600キロワット)は709.5ウォン(66.9円)だ。6段階の料金は1段階の11.7倍になる。産業部は韓国の電気料金は経済協力開発機構(OECD)平均の61%水準だとし、産業用に対する家庭用の電気料金比率もOECD平均が1.42なのに対して、韓国は1.08で低くなっていると説明した。環境団体も累進制の緩和には否定的だ。環境運動連合のイ・ジオン・エネルギー気候チーム長は「累進制を緩和すれば、電力消費を煽りかねず、富裕層の電気料金を割り引くことになるため慎重に検討しなければならない。累進制緩和より産業用電気料金を値上げすることが望ましい」と話した。

 だが深刻な猛暑で例年の夏よりエアコン使用が多い状況なので、産業部のこうした立場が世論を説得できるか不透明だ。産業部はスタンド型エアコンを一日12時間使えば、月間電気料金(平均電力消費量を含む)が47万8千ウォン(約4万5000円)になると説明した。

キム・ギュウォン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:8月14日(日)18時39分

ハンギョレ新聞

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。