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銘苅淳、ハンドボール・スペイン1部に移籍 31歳「世界を驚かせる」

沖縄タイムス 8月14日(日)16時15分配信

 ハンドボール日本代表の銘苅淳(那覇西高-筑波大出)が8月、スペイン1部リーグに移籍した。日本リーグのトヨタ車体からより高いレベルを求めて、2012年に世界の強豪国ハンガリーへ。4年間で6チームを渡り歩き、日本人初の得点王にも輝いた。「31歳にしてまた新しい挑戦となる。不安と楽しみがあるが、振り返った時に自分が誇れる取り組みにしたい」と新天地でのプレーに心を躍らせている。(小笠原大介東京通信員)

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 代表選手の中にあっても鍛え上げられた肉体がひときわ目立つ。「この体がないと彼らと同じステージに立てない」という言葉から、困難を乗り越えてきた強さと自信が感じられた。

 選手としてだけでなく、将来目指す指導者も見据えて渡ったハンガリー。しかし厳しさは想像以上だった。日本リーグの倍近い試合数に加え1部のクラブでさえ、アウェーの試合にはバスで5、6時間の移動を強いられる。契約後も給料が支払われないまま、3カ月で消滅したクラブもあった。その状況下でもひとたび、コートに入れば外国人選手としての銘苅には結果が求められる。 

 「試合だけでなく生活の中にもストレスがある。その中でいかに心身を整えてベストの結果を残せるか。うまさだけでなく賢さもないとシーズンを戦えない」。4年間を通して日本では養えなかったタフネスとハングリー精神を手に入れた。

 移籍したスペイン1部の「アンヘル・ヒメネス・プエンテ・ヘニル」は今季から新監督を迎え、昨季以上の順位を狙う。同リーグには世界的なクラブのFCバルセロナも所属する。「自分にはスピードを期待されていると聞いた。まずはチームで自分の立ち位置をつくりたい」

 6月から日本代表を指揮するスペイン人のカルロス・オルテガ監督も「ハンガリーとはまた違うリーグだが、スペインでも中核となるだろう。その経験を代表に持ち帰ってほしい」と大きな期待を寄せる。

 日本代表では現在フランス1部リーグでプレーする土井杏利を始め、ドイツブンデスリーガでレンタル移籍経験のある湧永製薬の東江太輝(那覇西高-日体大出)など、海外を知る若手も増えてきている。銘苅は「若手にはもっと自分の価値やポテンシャルを過小評価せず、もっと表現してほしい」と海外への積極的な挑戦を促す。

 情熱の国で、さらなる飛躍を期すアスリートは「来年もオファーがもらえるよう全力を尽くすだけ」と強調。日本代表でのプレーについては「来年の世界選手権で世界を驚かせたい」と決意を示した。

 めかる あつし 1985年生まれ、浦添市出身。那覇西高、筑波大を経て日本リーグトヨタ車体でプレー。2012年にハンガリーリーグに移籍。14~15シーズンでは20試合120得点を挙げ得点王に。16年1月アジア選手権で初の日本代表入り。8月よりスペイン1部・「アンヘル・ヒメネス・プエンテ・ヘニル」に移籍。184センチ93キロ 

最終更新:8月14日(日)16時15分

沖縄タイムス