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環境づくり「日本一」 富山第一、毎朝の清掃欠かさず

北日本新聞 8/14(日) 0:25配信

 第98回全国高校野球選手権に出場している富山第一ナインがプレー以外にこだわるのが身の回りの環境整備だ。同校は野球部専用グラウンドを持つなど練習施設が充実。「恵まれた環境に慢心しない」「野球だけやっていればいいわけではない」との黒田学監督の考えの下、毎朝の清掃活動を欠かさない。試合でも丁寧で繊細なプレーにつながっており、大阪入り後も取り組んでいる。13日も宿舎周辺のごみ拾いや練習場所のベンチ清掃に精いっぱい励んだ。

 「日本一の環境づくり」。歴代の部員が大切にしてきたことだ。一つのグラウンドを他部と共有する学校がある中、専用のグラウンドや室内練習場で野球ができる状況に感謝する意味が込められる。

 部員は毎朝グラウンドに集まり、草むしりやトイレ清掃を行う。主将の宝達洋樹は「視野の広さや人間的なゆとりが養われる」とし、試合中も効果が表れると説明。打者のバットの握り方や投手の癖に気付く余裕が出るという。

 昨秋の県大会で3回戦敗退した後に部員同士で話し合い、力を入れたのがこの環境整備だった。「やらされてやるのではなく、意味を理解して取り組むよう全員が心掛けた」と宝達。黒田監督からも「3年前のメンバーと比べ、取り組み方に差がある」と指摘を受けていた。

 宝達は「膝を地面に付いて草をむしれば初心に帰れる。まだ完璧ではないが取り組む姿勢は変わった」と語る。大阪入り後も続く。ナインは毎朝5時半に起き、ホテル周辺のごみ拾いを兼ねて散歩。毎日割り当てられるグラウンドでは、練習後に選手全員がベンチの清掃などに取り組んでいる。環境整備を通し、人間として一回り成長した選手たちが次戦でも勝利を目指す。

 ナインは13日、大阪府高槻市内の球場で調整した。速球への対応を重視した打撃練習に時間を割き、1回戦で3回を投げた森圭名はブルペンで約30球投げ込んだ。(社会部・小幡雄也)

北日本新聞社

最終更新:8/14(日) 0:25

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