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台湾のお盆 中元節の普渡、お供え物にはすしやピザも 外国人の霊を供養

中央社フォーカス台湾 8/15(月) 16:40配信

(台北 15日 中央社)旧暦7月15日は中元節。今年は8月17日にあたる。この時期が近づくと、台湾では家や会社の前などにお供え物を並べ、線香を上げたり、紙銭を焼いたりする光景がよく見られるようになる。無縁仏の霊をまつる“普渡”の儀式だ。そのお供え物からは、台湾人の慈悲深い心を感じ取ることができる。

▽台湾最大の年中行事

一年で最も大規模な民俗行事である中元節。民俗学者で台中教育大台湾文学科の林茂賢副教授によると、かつて漢民族が台湾にやって来た際、多くの人が台湾海峡で溺死し、無事たどり着いた後も異なる民族間による争いや疫病が発生し、先人たちはこの地を開発するために大きな犠牲を払ってきた。そのため、中元の普渡が盛大に営まれるようになったという。

▽お供え物 霊への細やかな気配り示す

林氏によると、普渡は集落や団体などが合同で行う「公普」と単一機関で営まれる「私普」に分かれており、公普は寺廟で実施される。お供え物は種類豊富で、台湾で命を落とした外国人のためにすしやピザなどが、出産のために亡くなった女性のためには麻油鶏(鶏のごま油スープ)が用意される。また、乳児は他の霊と食べ物を取り合うのが難しいため、専用の普渡が行われる。

私普では霊が汚れを洗い落とせるように、3本の線香と洗面器、洗面用具を準備。お供え物としてはショウガと塩を用意する。ショウガは山の植物であり、塩は海から採れるものであるため、霊に山と海両方の幸を振る舞うという意味がある。また、客人を引き止める心づもりがないことを示すため、ゆでた空芯菜を供えてもいいという。

▽旧暦7月の禁忌

旧暦7月には、口笛を吹いてはいけない、夜間に洗濯物を干してはいけないなど、多くの禁忌が伝えられている。林氏は、これらは霊への恐れから生まれたものだと指摘する。旧暦7月に結婚や不動産購入、手術など大きな決断をしないほうがいいとされるのは、暑さのために気持ちが浮つき、誤った決定を下しやすくなるためだという。

▽儀式をエコ化へ

エコ意識の高まりにより、近年は紙銭を燃やさないよう求める声も上がっている。林氏は環境保護は普遍的価値観だが、風習は長い間積み重ねられてきたもので、急に変えるのは難しいとの見解を示す。林氏は、使用量の減少から呼び掛ければ、人々も比較的受け入れやすいのではと話した。

(許秩維/編集:名切千絵)

最終更新:8/15(月) 16:40

中央社フォーカス台湾

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核融合こそ未来のエネルギー問題への答えであり、子どもにだって世界は変えられる、テイラー・ウィルソンはそう信じています。そして彼はそのどちらにも取り組んでいます。14歳の時に家のガレージで核融合炉を作り、17歳となった今、直前の依頼に応えてTEDのステージで自分の物語を(手短に)語っています。