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金メダルとメジャートロフィー 勝者ローズ「比較されるべきじゃない」

ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO) 8/15(月) 13:52配信

キラキラ輝く金色のメダルと、純銀製の全米オープントロフィーが並べられた飾り棚を前に、そこを訪れた人は「どっちの方がより価値があるんだろう?」と繰り返し比べるだろう。だが、リオデジャネイロ五輪王者となったジャスティン・ローズ(英国、2013年全米オープン覇者)は「それは比較されるべきではない」と言う。オリンピックはメジャー大会とは違うもの。これが、今年112年ぶりに五輪復帰したゴルフに出場した多くの選手たちに共通する感想だった。

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「極論すれば、金メダルを目指して争うただの4日間トーナメントではあるけれど、今週はゴルフ以外の要素がふんだんにある。他チームとの友情であったり、選手村での交流、それに巨大イベントの一部であるということ。それがオリンピックたるもので、ここに来たらそれを楽しむべきだと思う」と、開幕前にローズは語った。「僕にとっては日程の問題ではない。オリンピックに出ることは、喜んで手に入れたいチャンスなんだ」。

世界で最も裕福なPGAツアーを主戦場とする選手たちも、ここではメダルのみを争って勝負する。銅メダルを獲得したマット・クーチャー(米国)は「この大会の素晴らしいところは、5位に意味がないということだ」と言った。「PGAツアーならば5位で終えれば良い試合だったと言えるだろうし、それなりのお金を手にすることもできる。でも、ここで5位になっても何も家には持ち帰れない」。そこには、より純粋な勝負の土壌がある。

会場は、それぞれの国の選手を思い思いのスタイルで応援する人であふれていた。フィリピンの国旗を持った若い女性、おそろいのオレンジ色のウェアに身を包み父親に肩車をされたオランダの子ども、派手なユニオンジャックのズボンでそろえた若者たち。熱心に自国選手を鼓舞しながらの観戦スタイルも、オリンピック独特だ。

4日間で4万枚以上のチケットが売れ、最終日の18番はまるでメジャー大会のような熱気に包まれた。開幕前の治安やジカ熱、過密日程といった不安とは裏腹に、ブラジルでの五輪男子ゴルフは素晴らしい一週間を演出して幕を閉じた。ゴルファーにとっても新しい第一歩、ブラジルゴルフ界にとっても大きな一歩を踏み出したことは間違いない。(ブラジル・リオデジャネイロ/今岡涼太)

最終更新:8/15(月) 18:50

ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)