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イチロー・内村両選手も……トップアスリートに学ぶ4つのメンタル強化法

ZUU online 8月15日(月)18時10分配信

イチロー選手のメジャー3000本安打達成に、リオオリンピックでの日本勢のメダルラッシュ。8月に入り、日本人アスリートの活躍が続いている。

競技こそ違えど共通するのは、大舞台でも動じず力を発揮する強いメンタルを持っている点だ。トップアスリートに学び、今日からできるメンタル強化法を4つ紹介する。どれも今日から実践できるものばかりだ。

■自分の価値観を大切にする

「達成感や満足感っていうのは、僕にとって味わえば味わうほど前へ進めると思っている」

3000本安打達成後の会見で、イチロー選手はこう語っている。一般的に達成感というとモチベーションを下げるものというイメージがあるが、同選手にとっては逆のようだ。この他にも、どう会見では、野球を好きな理由を「うまくいかないことが多いから」と答えたり、過去には「節目の1本もそれ以外の1本も、僕には同じ1本だから」と答えたり、世間の考えとは異なる独特の価値観が垣間見える。

この傾向は、体操の内村航平選手やサッカー日本代表本田圭祐選手も見られるが、自分の価値観や評価基準を持つことは、メンタル強化にとって大変有用である。

人には承認欲求がある。そのため、誰かに認められようと、周囲の評価基準に合わせるようになる。内心、どう思われているだろうとビクビク。こうして、周りに振り回される弱いメンタルになってしまう。

自分の価値観を大切に努力し、自分で自分を認める。周りの理解は、あれば尚良し程度に思っておけば、いちいち動じないで済む。ACミラン移籍の際に本田選手が言った「リトル本田に聞いてみた」のように、まずは本音の自分が何に価値を感じるのか、問いかけてほしい。

■良いイメージを持つ

今オリンピックで、お家芸復活を印象付ける活躍をしたのが柔道だろう。中でも、男子73kg級で金メダルを獲得した大野将平選手は、「圧倒的な差をつける」ことを目標に掲げて大会に臨んだそうだ。頭の中は、勝って当然。負ける自分などイメージしていなかったはずだ。男子90kg級で優勝したベイカー茉秋選手も、同様。この4年間、オリンピックチャンピオンになることだけを考えて戦い続けてきたと語っている。

ここ1番という重要な場面では、メンタルの強さが問われるが、その正体はイメージの差だ。カウンセラーとして、プレッシャーに弱い方に会うことも多いが、共通して皆、「上手くいかない自分」のイメージばかりしている。そのため、大事な場面ほど緊張が増し、力を発揮できない。大野・ベイカー両選手のように日頃から良いイメージを持つことが、いざという時の力になる。

また、脳は「否定を理解できない」と言われている。「失敗しない」を思い浮かべる時、瞬間的に頭に浮かぶのは「失敗する」シーンのはずだ。否定は使わず、肯定的な言葉でイメージをするよう心がけると効果的だ。

■備えあれば憂いなし

3つ目に挙げるのは対応のシミュレーションである。良いイメージを持つことは大切だが、そればかりでは、予期せぬ事態や不都合な場面で動揺してしまう。しかし、当たり前だが、仕事をしていればこうした望ましくない状況に直面することは多々有るもの。動じず冷静に対応することが求められるが、そのためには事前に準備をしておけばいい。備えあれば憂いなし。あらかじめ起こり得る状況を想定し、対処行動を決めておくのだ。

これを徹底していたのが、バドミントン女子の高橋・松友ペア。8月11日の初戦突破後に、「初戦はオリンピックの雰囲気でもっと緊張すると思った」「初戦は自分たちにとって課題だった」と語っていたが、課題や不安を認めた上で、しっかりと対策を準備してきたのだろう。

ただし、先の展開を予測するだけで終わるのは、不安を増すだけなので逆効果。対策もセットで考えて初めて意味があるので、要注意だ。

■感謝の効能

イチロー選手やメダリストのコメントで必ず出てくるのが、感謝の言葉だ。家族やコーチ、友人、応援しているファンなど相手は様々だが、誰もが感謝を語っている。素直な気持ちを表現しているだけだろうが、実は、感謝にはメンタルを強くする効能がある。

感謝できるのは、自分が相手に支えられていると感じているからである。これが重要なのだ。努力していれば、思うようにいかない時もある。高い目標を掲げるほど、苦しい期間も長くなる。挫折はこうした瞬間に訪れ、支えを感じていないと、自信を失い、諦めてしまう。しかし、支えられていると知っている人は強い。一人ではないという安心感と、相手の役に立てるという自己重要感が、挫折を乗り越える力になるからだ。

気づいていないだけで、誰もが誰かに支えられているものだ。小さなことでいいので、日々感謝を探す習慣を身につけてほしい。

以上の4つから分かるように、メンタルの強さは持って生まれたものではなく、日頃の意識付けが大きな意味を持つ。アスリートでなくても、メンタルを問われる場面は多いので、1つでも取り入れてみてはいかがだろうか。

藤田大介 DF心理相談所 代表心理カウンセラー

最終更新:8月15日(月)18時10分

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