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【ライフ】穴場ジャナイカ!JICA関西でお得なエスニック料理に舌鼓

デイリースポーツ 8月15日(月)15時18分配信

 うだるような暑さが続き、まさに夏本番というこの時期。夏休み、お盆などの長期休暇になると、そうめんが食卓に並ぶ日が続く家庭も多いのではないだろうか。そろそろ変わった食べ物を味わいたい!そんな思いが手軽にかなえられる一風変わった場所がある。兵庫・神戸市中央区のJICA(国際協力機構)関西の食堂は一般にも開放されており、手軽に、しかも低価格で世界各国の料理が楽しめる。大学の卒業旅行程度でしか海外に行ったことがない記者が、食を通じてインターナショナルな体験をしてきた。

 イチ押しメニューは月替わりエスニック料理だ。今月は、27、28日のTICAD(アフリカ開発会議)を記念して、開催地のケニア料理。メインは「カランガ」というカレー風味のビーフシチュー、付け合わせにはグリンピース、コーン、ほうれん草の入った緑色のマッシュポテト「ムキモ」。「カチュンバリ」と呼ばれるサラダに、ライス、さらにはデザートの紅茶ゼリー、ドリンクまでついている。さっそく味見してみた。シチューは、さらっとした食感で、夏にもピッタリ。カレーとトマトの風味がさわやかでごはんも進み、日本人にも食べやすい。後から辛さもしっかり引き立ってくる。マッシュポテトは見慣れない色に少しおののくが、食べてみるとなめらかで青くささも全く感じない。シチューの辛みともよくマッチしている。シンプルな味付けのサラダが箸休めとなって栄養バランスもばっちりだ。紅茶ゼリーまで一気に食し、大満足。ボリュームも十分で、普段なかなか食べないエスニック料理にどっぷりとはまってしまいそう。価格もこれだけついて720円とお財布にも優しい。

 2002年にJICA兵庫として開館、昼と夜の時間帯に一般開放されている。テーブル席115席に加え、テラス席44席と広々とした空間だ。サラリーマンや近隣の兵庫県立美術館入場客など、1日平均100人を超える一般客が利用するという。イスラム教徒の研修員のためにハラル食や和食もあり、ラインナップも豊富。月替わりエスニック料理のメニューは、発展途上国への理解を目的に2007年7月から始まり、延べ67カ国のご当地料理がふるまわれてきた。エスニック料理に精通しているシェフが手掛け、現地出身の研修員にも試食してもらい、味を“監修”。毎回、最低でも1、2カ月はメニュー開発に時間を費やしている。メニュー考案に携わっているJICA関西・市民参加協力課の中山由恵さんは、「本場の味に近づけながら、日本の方にも食べやすいようにするのには苦労します」と話す。エスニック圏ではフルーツをそのまま食べることが多く、デザートはオリジナルになることもしばしば。「現地の研修員に好評を受けることがありますね」と中山さん。メイン料理はもちろん、献立全ての味が折り紙付きだ。

 JICA関西以外にも、JICA東京、JICA横浜など9地域の拠点で食堂を一般開放している。メニュー向上のために他地域の情報を収集し、ときには“偵察”へ赴くこともあるとか。中山さんが「我々としては特にメニュー作りに力を入れているので、(他地域の拠点には)負けないという思いで頑張っています」というように、JICA関西の食堂へのこだわりは強い。来月は、11、12日にG7保健大臣会合が神戸で開催されることから、西アフリカ料理を取り上げる予定。同じフロアの広報展示室には月替わりエスニック料理メニューと連携したコーナーが設けられ、途上国への理解も深められる。お近くのJICAで食を通じた国際交流をしてみてはいかが-。(デイリースポーツ・佐藤 敬久)

最終更新:8月20日(土)18時27分

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