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七尾旅人、「兵士A」劇場上映舞台挨拶で「芸術の力を信じてください」

音楽ナタリー 8月15日(月)20時42分配信

七尾旅人のライブ映像作品「兵士A」が8月20日から26日にかけて東京・UPLINKで劇場公開されるのに先駆け、本日8月15日に先行上映会が実施された。この作品の上映前に舞台挨拶が行われ、七尾旅人が登壇した。

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「兵士A」は、七尾が「近い将来数十年ぶりに1人目の戦死者となる自衛官」に扮し、3時間におよぶライブ演奏でおよそ100年間の物語を表現したもの。映像作家の河合宏樹が監督を務め、アニメーション作家のひらのりょうが舞台映像を手がけた。

舞台に姿を現した七尾は「最初はCD作品を想定してたんですけど、曲が膨大すぎて15枚組とかになっちゃって」と話す。本当にCDとして出せるのかと悩んでいたときに、東京・WWWにてライブを行ったという七尾。「自分がどうしていいかわからなかったことを、河合くんが映像として編み上げてくれた」と、本作が映像作品としてリリースされた経緯を明かした。

続けて七尾は本作について「ごく普通の1人の青年が被弾して亡くなるとします。これは戦後日本という建前、言葉が崩壊する瞬間でもあります。そういう特異な役割を負わされているのが兵士A。日本という国の特異点を僕なりに書いた作品です」と語る。

ここで舞台映像を担当したひらのが飛び入り参加。七尾がひらのに対し「いまいくつだっけ? 48?」と述べると、ひらのが「27です(笑)」と返答するなど、2人は軽快なトークを展開。本作とは無関係な話をしていることに気付いた七尾が「貴重な時間が……」とつぶやくと、観客席からは笑いが漏れた。そして七尾は「本当にひらのくんじゃないと無理だった。普段は複雑でイマジネイティブな作品を作っている彼が、ものすごくシンプルで抑えた絵に仕上げてくれた」とひらのに対して感謝の気持ちを述べた。

最後に七尾は「これがUPLINKさんで上映していただけるまでになったのは、忙しい中わざわざ集まってくれた皆さんのおかげです」と述べた後、「皆さん、芸術の力を信じてください」と力強く語り、イベントを締めくくった。

最終更新:8月15日(月)20時42分

音楽ナタリー

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。