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地元ワイン 発信拠点へ 婚礼施設をレストラン 長野・JA信州うえだ

日本農業新聞 8/15(月) 7:00配信

 長野県のJA信州うえだは、東御市にあるJAの婚礼施設を地元産ワインの発信拠点に改装した。東京都からUターンした夫妻がワインレストランを運営。県東部の13のワイナリーから集めた35種類のワインをそろえ、ボトルの販売もする。JAは「注目が高まっている長野県産ワインを振興し、地域活性化につなげたい」(総務企画部)と意欲を見せている。

Uターン夫妻が運営

 施設は、JA東御支所に併設する婚礼場の教会を改装。今月2日に「東御ワインチャペル」の名で、レストラン兼ワイン販売店としてオープンした。地元産食材を使った料理とともにワインが楽しめる。

 JAによると、県東部には大小さまざまなワイナリーが点在。行政も「千曲川ワインバレー」として振興を進めているが、それぞれのワインを1カ所で飲み比べたり購入したりできる施設はないという。ワイナリーを巡る交通手段は主に車で、運転手は試飲ができないことから、販売やPRの課題となっていた。

 JAや市などは、地元産ワインの発信拠点として、しなの鉄道田中駅に近い同施設の活用を企画。タイミング良く、東京でイタリアンレストランを16年間経営していた石原昌弘さん(64)、浩子さん(53)夫妻が同市で飲食店開業を希望していたことから、JAが施設を整備し貸し出した。

 石原さんは料理人歴40年のベテランで、ナスやズッキーニ、パプリカなど地元産野菜をメニューに取り入れる。「気取らずにワインを楽しめる家庭的な料理を楽しんで」とPR。シニアソムリエの資格を持ち、市内ワイナリーでの勤務経験もある浩子さんは「ワイン文化を楽しめる場所にしたい」と力を込める。

 JAは県や市町村と連携してワイン振興に力を入れる。子会社の信州うえだファームは、ワインブドウの栽培を志す新規就農希望者を研修生として雇用し、遊休農地を再生した園地の継承を手掛ける。苗木も生産して、栽培拡大を後押しする。

 JA総務企画部の白鳥範男次長は「ワインは商工業も大きく関わる。地域の活性化につながるようJAとして取り組みを進めたい」と強調する。

日本農業新聞

最終更新:8/15(月) 7:00

日本農業新聞