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子どもがなりやすい中耳炎、痛みを伴わないこともある!?

ベネッセ 教育情報サイト 8月15日(月)10時0分配信

子どもがなりやすい中耳炎。鼓膜の奥に細菌などが入って炎症が起き、膿が溜まってしまう病気です。もちろん鼓膜は本来の役割を果たすことができず、最後には聴力が低下してしまうことも。痛がったら耳鼻科へ連れて行こう…と考えているかもしれませんが、実は中耳炎には痛みを感じないケースもあります。耳に違和感を覚えているかもしれない子どもの動作や態度には注意が必要です。中耳炎について説明します。

強い痛みを伴う急性中耳炎

中耳炎は「急性中耳炎」と「滲出性(しんしゅつせい)中耳炎」とに分けて考えることができます。急性中耳炎は耳の痛み、発熱、耳垂れ(耳の中から膿が出てくる状態)などの症状がみられる病気です。もっともよくあるのが、風邪などで鼻水が増え、鼻から耳へ菌が回ってしまい中耳炎になるケース。体質的に耳が弱い場合もありますが、鼻をかむのを面倒がってしょっちゅう鼻をすすっていたり、鼻をかんでもうまく鼻水を出すことができなかったりすると、中耳炎に発展しやすいのです。また、子どもの場合は耳と鼻をつないでいる「耳管」が、大人と比べて短いことも関係しています。

痛みを伴わないこともある滲出性(しんしゅつせい)中耳炎

痛みや熱を伴う急性中耳炎に対し、必ずしも痛みが伴うとは限らないのが滲出性中耳炎です。滲出性中耳炎は、鼓膜の奥の中耳に液体膿がたまってしまう点は急性中耳炎と同じですが、急性中耳炎と違って炎症が強くないため痛みがないことが多いのです。滲出性中耳炎は鼻に通じる耳管が閉じたために中耳の圧が低下し液体がたまってしまったものです。細菌やウイルスによって引きおこされた炎症が治まった段階の中耳炎であるともいえます。痛みがないことが多いとはいえ、滲出性中耳炎でも耳の奥がつまったような感じ(耳閉感)があり、聞こえも悪くなり、長く続いたり、細菌感染が加わった場合には後遺症として難聴になる危険性もあります。

中耳炎のなかには痛みというわかりやすい自覚症状がなく、耳垂れや発熱もなくて、ただ、鼻水が長引いている、しきりに耳のあたりをふれる、何となく機嫌が悪い、普段の声で呼びかけても返事をしないといった場合には、耳鼻科を受診するようにしましょう。小さな子どもは訴えもはっきりしないため、なかなか気づきにくいこともあります。

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最終更新:8月15日(月)10時0分

ベネッセ 教育情報サイト