ここから本文です

LL牛乳 香港に照準 フードエキスポ 商談に熱

日本農業新聞 8/15(月) 7:00配信

 牛乳・乳製品の輸出拡大に向けて、海外でのロングライフ(LL)牛乳の売り込みが活発になってきた。常温で長期間保存できる特性を生かし、特に飲用乳の需要が伸びているアジアで有利販売が見込めるためだ。香港で開催中のアジア最大級の食品見本市「フードエキスポ2016」でも、酪農団体が試飲を振る舞い、商談に精を出した。

 政府は20年に農林水産物・食品を1兆円輸出すると掲げた目標で、牛乳・乳製品の輸出額を140億円(15年約96億円)と設定した。香港や台湾などを有望市場と位置付け、輸出拡大への支援を強化するとしている。

 主力商材の一つがLL牛乳だ。製造時に高温で加熱することで常温保存を可能としており、低コストな船便での輸送にも対応可能。14年度の生産量は約4万5000キロリットルと前年度より4%増え、輸出向けの需要増加も後押ししたとみられる。

 「フードエキスポ2016」でも、LL牛乳を提案する日本のブースが目立った。増える飲用乳の需要に応えるには、輸入物の手当てが不可欠だからだ。量販だけでなく、ホテルなどからも引き合いがあり、「LL牛乳の販路開拓に期待ができる地域」(輸出関係者)との声も出る。

 エキスポに出展した熊本県酪連は、9月から売り出すLL牛乳を使ったカフェオレ(200ミリリットル)を提案。商品の幅を広げ、需要を掘り起こす狙いだ。会場ではバイヤーらに試飲を振る舞い、飲み比べも勧めた。

 熊本県酪連によると、LL牛乳の生産量は年間80トンで、年々増えているという。売り先の大半が香港で、担当者は「需要が増えていると実感している。販路を広げて、酪農家の手取りアップを後押ししたい」と説明する。

日本農業新聞

最終更新:8/15(月) 7:00

日本農業新聞