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<話題>拡大基調見込むイベント産業、東京五輪が追い風に(差替)

モーニングスター 8月15日(月)9時20分配信

 国内イベント産業が順調に推移している。一般社団法人日本イベント産業振興協会が先に発表した2015年のイベント市場規模推計によると、14兆6353億円(前年比10.1%増)と2ケタ成長を達成した。特にフェスティバル系イベントの伸長が全体を引き上げる要因になったという。市場では20年開催の東京オリンピック・パラリンピックなどが追い風となり、スポーツイベントを軸に拡大基調にあるとの見方が広がりつつある。勢い関連業界にも好影響を与えそうだ。

<中期目標引き上げの動きも>

 すでに中期目標数値を引き上げる動きも出ている。イベント・企画管理のセレスポ <9625> は5月12日に中期経営計画を上方修正した。当初は、最終年度の18年3月期(単体)に売上高106億円、営業利益5億円を目指していたが、それぞれ115億円、5億7500万円に増額した。東京オリンピック・パラリンピック大会をはじめとする大規模イベントの開催年に向け、基盤強化のための各種取り組みを加速させることでさらなる飛躍につなげるべく、より高いレベルの目標数値を掲げた。

 ちなみに、17年3月期は売上高110億円(前期比2.4%増)、営業利益5億円(同18.3%増)を見込んでいる。

 チケット販売最大手のぴあ <4337> の足元業績も良好だ。8月9日に発表した第1四半期(16年4-6月)の連結決算では、営業利益6億6200万円(同83.1%増)を達成した。据え置かれた第2四半期累計(16年4-9月)の同利益計画7億5000万円(前年同期比10.9%減)に対する進ちょく率は88.3%に上る。同社は五輪観戦チケットも取り扱うが、この期は「ROCK IN JAPAN FES.2016」「シルク・ドゥ・ソレイユ ダイハツ トーテム」など各種イベントなどでインターネットでのチケット販売が好調だった。

<収益に温度差、銘柄選別は重要>

 好調組は、まだ一部にすぎないが、今後収益底上げ企業が登場する可能性は捨てきれない。関連銘柄では、元請負の大手広告代理店である電通 <4324> 、博報堂DYホールディングス <2433> 、アサツーDK <9747> はもとより、ディスプレー分野で乃村工芸社 <9716> 、丹青社 <9743> 、博展 <2173> 。このほか、イベント制作のテー・オー・ダブリュー(TOW) <4767> 、音響・映像関連のヒビノ <2469> 、イベントレンタル事業も手掛けるカナモト <9678> などが挙げられる。

 むろん、各社の収益動向には温度差があり、投資尺度やチャート分析などを踏まえた銘柄選別が重要視されるが、4年後の東京オリンピックイヤーに向け、マーク対象としての位置付けは変わらない。折しも、リオデジャネイロ五輪(ブラジル)が真っ盛り、イベント関連銘柄を再考してみてはいかがか。

 訂正 文中の業績見込みは、17年3月期の誤りでした。訂正し再送します。

(モーニングスター 8月12日配信記事)

最終更新:8月15日(月)14時31分

モーニングスター

チャート

セレスポ9625
603円、前日比+3円 - 9月27日 14時59分

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ぴあ4337
2244円、前日比+47円 - 9月27日 15時0分

チャート

電通4324
5160円、前日比+60円 - 9月27日 15時0分