ここから本文です

濃厚味 ブームの予感 熟成国産豚

日本農業新聞 8月15日(月)7時0分配信

 「熟成牛」の人気にあやかろうと、国産豚肉でも、じっくり寝かして売り込む動きが出ている。牛肉同様、肉は柔らかく、うま味も凝縮。そんな特徴を武器に、スーパーでは、試食の定番ハム・ソーセージを押しのけ、集客力を高める。“熟成”を付加価値に客単価のアップにつなげる飲食店も登場するなど、消費者への認知は広がっている。

試食前面に売り込み スーパー

 首都圏で展開するスーパーいなげや(東京都立川市)は4月から、2店舗で「熟成豚」の販売を始めた。広報は「いなげやでしか販売していないような付加価値の高い商品で他店と差別化を図る」と強調。1カ月に2回試食販売を展開するほどの力の入れようだ。ハムなどの加工品の試食に比べ、「購入に結び付く割合が3倍ほど高い」(広報)という。

 8月上旬、ブルーミングブルーミーららぽーと立川立飛店(立川市)の精肉売り場に「国産熟成豚切身(ロース)」が並んだ。通常売価は100グラム398円。この日は特売で約2割引き。一般国産豚肉の6割高とあって、用意した試食品に多くの客が押し寄せる。

 ロースのカットステーキを口に入れた40代の女性は、「塩だけの味付けなのに味がとても濃い」と買い物籠に1パック入れた。

 肉は鮮やかな桃色で、パックを開けると甘い香りがし、火を通すとさらに香りが増す。消費期限は製造日を含め3日と、通常の精肉と変わらない。

 同社は「ハレの日に、いつもより高級な物を食べたいという消費者に売り込みたい」と話している。

珍しさ受けて集客増 飲食店

 スーパーよりも先に、飲食店では人気が広がっている。肉バル「CRAFTSMAN,S KITCHEN」(千代田区)は「熟成豚」のロースステーキ(200グラム1480円・税別)が看板商品だ。塩で味付けした肉をオーブンで焼き、客は好みに応じて塩とマスタードを付けて食べる。

 親会社である千葉県の養豚会社から仕入れた骨付きバラやロースを店内に備えた熟成庫で、14日間寝かす。豚肉の熟成を昨年秋から開始。直近1カ月の注文数は当初の5倍に増えた。川口誠二店長は「熟成豚は珍しさが受け、集客につながっている。7、8割の客が注文する」と話す。

 熟成豚料理とワインの店「神田Bistro29」(千代田区)は、岩手産「岩中豚」や三重産「松阪ポーク」など10種類の銘柄豚を熟成し提供する。今年1月にオープンした同店には、銘柄豚にさらに付加価値が付いた肉を食べたい人が全国から集まる。同店は「豚肉の価値をより高めて販売したい」と強調する。

 飲食店検索サイトのぐるなび(千代田区)によると、「熟成豚」を取り扱う店舗数は7月、前年同期の約2倍に増えた。一昨年と比べ約3倍だ。広報担当は「右肩上がりで伸びている」と話す。

1/2ページ

最終更新:8月15日(月)7時0分

日本農業新聞

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

暗闇で光るサメと驚くほど美しい海洋生物たち
波のほんの数メートル下で、海洋生物学者であり、ナショナルジオグラフィックのエクスプローラーかつ写真家のデビッド・グルーバーは、素晴らしいものを発見しました。海の薄暗い青い光の中で様々な色の蛍光を発する驚くべき新しい海洋生物たちです。彼と一緒に生体蛍光のサメ、タツノオトシゴ、ウミガメ、その他の海洋生物を探し求める旅に出て、この光る生物たちがどのように私たちの脳への新たな理解を明らかにしたのかを探りましょう。[new]