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中国7月粗鋼、前月比減少/市況下落、環境規制で/1日当たり215万5000トン

鉄鋼新聞 8月15日(月)6時0分配信

中国・国家統計局が12日に発表した同国の7月の生産統計によると、1日当たりの粗鋼生産は215万5千トンとなり、旧正月明けの3月以降では今年最低となった。過去最高だった6月から一転して16万1千トン減った格好。5~6月の鋼材市況下落や環境規制による生産減などが影響したものとみられる。
月次の生産量は、銑鉄が5781万トン(前年同月比1・7%増)、粗鋼は6681万トン(同2・6%増)、鋼材は9594万トン(同4・9%増)。前年比では、銑鉄は2カ月連続、粗鋼と鋼材は5カ月連続で増加した。
中国では3~4月に思惑買いで鋼材市況が急騰し、休止していた設備を再稼働させる動きが広がっていた。しかし需要自体が盛り上がらない中で鉄鋼生産が増えたことにより5~6月に市況は反落。鉄鉱石価格が50~60ドルで安定すると、熱延コイルはトン当たり300ドル台半ばで採算が取れなくなり「いずれ増産意欲は後退する」(日本の高炉メーカー輸出担当)とみられていた。
さらに中国政府は鉄鋼業に対し環境規制で生産を抑制する姿勢を強めている。製鉄所が多い河北省唐山市では7月に操業規制が当初予定より拡大されており、この減産影響も反映されたようだ。
増産が一服したことで、中国市況は7月半ば以降、緩やかな上伸基調へ転じており、ホットなどは6月の底値から足元ではトン当たり150元ほど値上がりしている。
1~7月累計の鉄鋼生産は、銑鉄が4億325万トン(前年同期比1・4%減)、粗鋼が4億6652万トン(0・5%減)、鋼材が6億5705万トン(1・9%増)だった。

最終更新:8月15日(月)9時55分

鉄鋼新聞