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【MLB】イチローが地元TVインタビューに登場 原点、転機、3000安打について語る

Full-Count 8月15日(月)19時35分配信

プロ入り直後の「とてつもなく大きな転機」とは?

 米テレビ局の「FOXスポーツ・フロリダ」が、メジャー史上30人目の通算3000安打を達成したマーリンズ・イチロー外野手のインタビューを放送した。背番号51は自身のスイングの“原点”や、キャリアの「ターニングポイント」について語っている。

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 イチローは7日(日本時間8日)の敵地ロッキーズ戦で3000安打を達成。翌8日(同9日)には本拠地に戻ってジャイアンツ戦に出場したが、代打で登場した際には地元ファンから大歓声を浴びた。4番手外野手という立場ながら、マイアミでの人気は高い。

 マーリンズの試合を中継する地元テレビ局のインタビューで、小さい頃に父親からどんな指導を受けたか聞かれたイチローは、通訳を介して「いや僕ね、教わってないんですよ実は。僕の父親はプロではなかったです。ただスイングの仕方を見せてくれました。ゴルファーのスイングを見せてくれたんです。テレビでゴルフのスイングを見せてくれてそれを取り入れたんです」と明かしている。

 打席に立つ前、イチローは必ずゴルフスイングのような素振りをするが、幼少期には女子プロゴルファーの岡本綾子のスイングを参考にするように父親からアドバイスを受けていたと言われている。

「200安打を10年連続で打った時点で、3000安打は確実に計画の中にあった」

 また、プロ入り直後のエピソードも披露。インタビュアーから、「イチロー育ての親」とも言われる河村健一郎氏(当時オリックス2軍打撃コーチ)について「2軍コーチのケンイチロウ・カワムラはあなたのスイングが好きだったんだと思います。でも、1軍の監督はそうではなかった。カワムラは守ってくれましたか?」と質問を受けると、イチローは以下のように答えた。

「僕が19歳の時、コーチが『君にしてほしいことがあるんだけど聞いてくれるか』と訪ねました。『もしくは君のやり方でいくか』だと。僕は『僕のやり方でいく』と伝えました。19歳の時に僕が言ったことは、キャリアにおいてとてつもなく大きなターニングポイントになりました」

 唯一無二の個性で偉大なキャリアを築き上げてきたイチロー。信念を貫いたことを自分自身でも「とてつもなく大きなターニングポイント」と表現している。

 さらに、3000安打を達成したことについての心境も改めて明かしている。27歳でメジャーデビューしたイチローは、42歳290日での3000安打に到達。これは、リッキー・ヘンダーソンの42歳286日を抜き、キャップ・アンソンの45歳に続く史上2番目の高齢記録だった。

 インタビュアーから「2000、2500安打に到達した時、3000安打は可能な数字だと思いましたか?」と問われると、イチローは「200安打を10年連続で打った時点で、3000安打は確実に計画の中にありました。そして僕はたどり着けると思っていました。ここ2、3年はスタメンではありません。ヒットの数は限られてきます。でも、いつも3000安打は到達可能だと思っていました。感情をコントロールするようにしていますが、3000安打を達成したとき、僕が3000安打に到達したんだという喜びよりも、チームメートが僕のことでどれほど喜んでいるのか伝わりました。それが何よりうれしかったです」と話している。

 打撃の原点があり、プロとしてのターニングポイントがあり、そして今がある。日米通算ではピート・ローズの4256本を抜き、“世界一”となる4281本のヒット数を誇るが、それも1本1本、着実に積み重ねてきたもの。球史を塗り替えるイチローの挑戦は、まだまだ続く。

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

最終更新:8月15日(月)19時35分

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