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中国、南シナ海でさらなる埋め立て計画

ハンギョレ新聞 8/15(月) 18:42配信

消息筋「空軍力量拡大のため米大統領選挙前に開始」 フィリピンと二者外交稼動する「陽動作戦」も

 フィリピンとの南シナ海領有権紛争と関連して、先月の国際司法裁判所による仲裁判決に対して「二無二不」(効力と拘束力が無く、受付けも承認もしない)の立場で猛反発した中国が、政治的論議が少ない時期を選んで南シナ海で追加の埋め立てに乗り出すという観測が提起された。

 香港英字紙サウスチャイナ・モーニングポストは匿名の消息筋を引用し、中国が来月杭州で開かれる主要20カ国(G20)首脳会議(9月4~5日)までは「挑発行為」をしないが、11月8日の米大統領選挙前までにはスカボロー礁(中国名:黄岩島)で埋め立て作業を始めるだろうと13日報道した。同消息筋は「(首脳会議に参加する)超大国指導者間で地域平和が主要議題になるだろうから、中国は埋め立て計画(の実行)を慎むだろう」としながらも「バラク・オバマ米大統領は退任前に『遺産』を残すために国内問題に集中することから、多忙で地域の安保問題に気を遣う余裕がないだろう」と話した。

 中国が最適な時期を待ってまでスカボロー礁の埋め立て作業に乗り出す目的は、空軍力の増大にあるとこの消息筋は説明した。スカボロー礁に滑走路を備えた基地を作れば、中国空軍の活動可能範囲は少なくとも1000キロメートル広がり、それに加えてスカボロー礁が属す中沙諸島内に早期警報システムも備えればグアムの米海軍基地を観測範囲内に置けるためだ。消息筋は「中国としては絶対にすべきこと」と形容した。スカボロー礁は、2012年に中国とフィリピンが対立し、中国が実効支配に乗り出した場所でもある。

 しかし、中国はこれと同時にフィリピンとの外交接触面を広げる「陽動作戦」を繰り広げている。南シナ海問題と関連して大統領特使の資格で先週香港に行ったフィリピンのフィデル・ラモス元大統領は「フィリピン政府は中国政府と平和・協力の道を切り開くために、適切な時期に相互の関心事案を正式に議論する場を希望する」という声明を出した。彼は香港訪問中に、中国南海(南シナ海)研究院の呉士存院長に会い、スカボロー礁近隣海域で両国漁民が共同操業する方案などを議論した。

北京/キム・ウェヒョン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:8/15(月) 18:42

ハンギョレ新聞