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慰安婦被害者「お金が欲しくて数十年戦ってきたと思っているのか」

ハンギョレ新聞 8月15日(月)10時37分配信

賠償でない10億円にハルモニたちに虚脱感と怒り 慰安婦記念日の14日、少女像前で「蝶の文化祭」 キム・ミファ氏が基金1千万ウォンを正義記憶財団に寄付

 「今日は慰安婦記念日で、明日は光復節なのに…光復のため多くの人が血を流したその意味を、街で叫び続けたハルモニ(おばあさん)たちの声を、韓国政府は無駄にしているんだと思う。無能な外交だ」

 日本政府が今月中に和解・癒やし財団に出す10億円が「賠償でない」ことを政府側に明確にしたとする報道が出ているなか迎えた慰安婦記念日の14日、挺身隊問題対策協議会(挺対協)のユン・ミヒャン代表の声には虚脱感と怒りがにじんでいた。25年前に慰安婦被害の事実を初めて公開証言した金学順(キムハクスン)ハルモニの勇気を受け継ぐため、市民社会は2013年に同日を記念日に宣布してイベントを行ってきた。

 猛暑とたまに降り注ぐにわか雨の中でも、ソウル鍾路区の日本大使館前で開かれた「第4回世界・日本軍慰安婦記念日を迎えた世界行動」蝶の文化祭に参加した市民800人余り(警察集計)は「12・28合意は無効だ。我々の手で解放を探し出そう」と訴えた。

 集会に参加した被害当事者のキム・ボクトンさん(91)は「日本政府が出すお金が賠償金でもなく、慰労金かなんかだというけど、そんないくらかのお金を受けとるために私たちが数十年間戦ってきたんじゃない。安倍首相がでてきて『私たちがやったので、ハルモニたちお許しください』と言って韓国の名誉を回復させてほしい。それから『法的に賠償する。謝罪する』、こうすれば私たちは今日でも許すことができる」、「政府が一方的に合意しておいて無条件に受け入れろという態度に憤りをおぼえる」と話した。キムさんは同日のイベントの最初に発言し、「私たちに何のお金が必要なのですか。国民と女性団体の後援で今も楽に暮らしています」と声を高めた。被害当事者のキル・ウォンオクさんも同席した。

 放送人のキム・ミファ氏は同日、「女性団体連合・キム・ミファ基金」の1086万ウォン(約99万円)全額を、市民たちが力を合わせて作った「正義・記憶財団」に寄付すると明らかにした。同基金は2010年8月にキム氏がKBS放送に出演禁止芸能人リストがある」という別名「ブラックリスト」の発言をした後、同局に名誉毀損の疑いで告訴されると、市民がキム氏を応援するため造成したものだ。キム氏は「この基金を私の訴訟に使用するよりもっと有意義なものに使いたい」と正義・記憶財団に寄付した。

 蝶の文化祭に参加した人たちは韓日合意無効化、和解・癒やし財団の中止、戦争や女性暴力拒否などの4つの決議を盛り込んだ平和宣言文を発表した。在日コリアンの歌手、李政美(イジョンミ)氏、梨花(イファ)女子高生徒の歌とリズムが調和した平和コンサートも続いた。同日、ソウルのほか京畿道金浦(キムポ)、烏山(オサン)、光州(クァンジュ)広域市でも新たに建立された平和の少女像の除幕式が行われた。

キム・ミヒャン、パク・スジン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:8月15日(月)15時3分

ハンギョレ新聞

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。