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「みんな笑顔になれた」 熊本の被災者に沖縄そば100食

沖縄タイムス 8月15日(月)11時15分配信

 熊本地震は14日で発生から4カ月を迎えた。那覇市出身の岡本恵美子さん(66)=熊本市東区=は家屋半壊などの被害に見舞われたが、「沖縄の友人の温かい支援で前を向くことができた」と語る。善意を分かち合いたいと、送られてきた見舞金を使い、沖縄からそば100食を取り寄せ、隣近所に振る舞うイベントも企画。「みんなが笑顔になれた。まさに命薬(ぬちぐすい)」と喜んだ。(社会部・島袋晋作)

 岡本さん宅の玄関先の地面には約10メートルほどの亀裂が走る。自宅外壁にはひびが入り、屋内の床も傾くなど、当時の衝撃を物語る。

 4月16日の本震(2度目の震度7)後は約1週間、家族とともに車中泊を余儀なくされた。家に戻ってからも散乱する家財を前にぼうぜんと過ごした。

 だが、「友人らの電話でわれに返り、前向きになれた」。安岡中時代の同級生は見舞金まで送ってくれた。岡本さんは懐かしい面々を思い浮かべながら、「みんなの気持ちをお裾分けしたい」と思い立った。

 見舞金で沖縄そば100食を取り寄せ、自作の食券を近所で配布。7月16日に住民を自宅に招待し、出来たてのそばを振る舞った。

 訪れた人々は「おいしい」「うれしいね」と笑顔で語り、岡本さんも「沖縄からの温かい思いが広がった」と喜ぶ。

 地震から4カ月。余震も続いたが、岡本さんは「もう不安はない」と前を向く。この間の友人らの励ましが心に刻まれている。

最終更新:8月15日(月)11時15分

沖縄タイムス