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エルドレッド、ギャレット、レアード・・・プロ野球の夏を熱くする助っ人パワー

ベースボールキング 8月15日(月)18時0分配信

助っ人たちが熱い!

 リオ五輪の日本選手メダルラッシュとSMAP解散で盛り上がる2016年のニッポンの夏。

 プロ野球も各チーム残り40試合を切り、優勝争いも佳境を迎えようとしている。毎年、この時期の風物詩と言えば外国人スラッガーの活躍だ。気温が上がり、日本野球にも慣れ、さらにその1試合に来季の契約が懸かっている。8月に入り本塁打を量産する助っ人選手も数多い。14日にはセ・リーグの優勝を争う広島のエルドレッドが横浜スタジアムで、一軍復帰即勝ち越し弾を放てば、2位巨人の主砲ギャレットも神宮球場で決勝19号アーチ。夏の夜の特大ホームランは球場で見る打ち上げ花火のようなものだ。今回はそんな各球団の外国人スラッガーたちの成績を見てみよう。

エルドレッド(広島・36歳)
67試合 打率.318 17本 39打点 OPS.961

ギャレット(巨人・35歳)
86試合 打率.278 19本 51打点 OPS.878

ロペス(DeNA・32歳)
91試合 打率.259 20本 64打点 OPS.765

ゴメス(阪神・32歳)
109試合 打率.267 20本 72打点 OPS.799

バレンティン(ヤクルト・32歳)
103試合 打率.275 21本 72打点 OPS.868

ビシエド(中日・27歳)
109試合 打率.272 21本 66打点 OPS.830

レアード(日本ハム・28歳)
106試合 打率.270 28本 67打点 OPS.848

デスパイネ(ロッテ・30歳)
107試合 打率.288 18本 76打点 OPS.845

ウィーラー(楽天・29歳)
102試合 打率.270 21本 67打点 OPS.846

メヒア(西武・30歳)
108試合 打率.258 28本 79打点 OPS.852

各球団で打線の中心として活躍

 セ・リーグの各球団には、それぞれ助っ人スラッガーが打線の中心に君臨する。バレンティン(ヤクルト)、ゴメス(阪神)、ロペス(DeNA)といった日本生活の長いおなじみの面々に加え、開幕当初は日本野球に苦しみ二軍落ちも経験したギャレット(巨人)は、慣れない「4番ファースト」から負担の少ない「6番レフト」を任せられるようになってから調子を上げ、8月は11試合で打率.410、4本塁打の活躍。7番クルーズとともに好調巨人打線の「第2クリーンナップ」として相手投手から恐れられている。

 パ・リーグの本塁打王を激しく争うのがレアード(日本ハム)とメヒア(西武)の両助っ人だ。来日2年目のレアードは長打力はそのままに昨季の打率.231から4分近く打率を上げている。明るいキャラクターで本塁打を放った時の「寿司ポーズ」も定着し、球界屈指の強打の三塁手としていまやソフトバンクを追撃するチームに欠かせない選手の1人だ。同じくムードメーカーとしてファンから愛されている「ポテトヘッド」ことウィーラー(楽天)、頼れる4番打者で気が付けば3年目を迎えたキューバの至宝デスパイネ(ロッテ)と今シーズンほど外国人スラッガーの活躍が目立つ年も珍しい。

 こうして見ると、そのほとんどが20代後半から30代中盤のアラサー助っ人だ。彼らのほとんどはメジャーリーグでレギュラーを掴むチャンスを失い日本球界に新天地を求めた。安い年俸とハードな環境のアメリカ球界の3Aに戻るくらいなら条件のいいNPBでプレーし続けたい。例えば、36歳のエルドレッドや35歳のギャレットは日本球界でダメなら現実的にもう残されているのは引退しかない。

 「次」はないから、「今」を生きる。そんな崖っぷち助っ人選手達の己の野球人生を懸けた底力。彼らの夏場の頑張りが優勝争いを左右すると言っても過言ではないだろう。

文=中溝康隆(なかみぞ・やすたか)

BASEBALL KING

最終更新:8月15日(月)19時41分

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