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移住漫画家が金沢の日常を発信 銅☆萬福さん、新幹線開業きっかけに

北國新聞社 8/15(月) 2:56配信

 仙台市出身の女性漫画家銅(どう)☆萬福(まんぷく)さん(39)が北陸新幹線開業を機に、金沢に移住した。住み慣れた川崎市を後にして、祖母が暮らした金沢に居を定めた銅さんは今夏、集英社(東京)の漫画サイト「ふんわりジャンプ」で連載を始めた。金沢で一人暮らしする「アラフォー」女性の日常を自虐的に切り取った新感覚の「エッセー漫画」で、金沢の見どころ、楽しみ方を等身大の目線で発信している。

 銅さんは漫画家を目指して上京し、16年間、川崎市で暮らした。左右の瞳の色が違う「オッドアイ」の中学2年生が躍動する「オッドアイ少年」(集英社、全2巻)、オタク生活を満喫する主人公が望まぬイケメンに生まれ変わる「ヒレフシ」(講談社、全3巻)など、独創的な作風で知られる。

 金沢に転居したのは昨年の5月だった。祖母が暮らした一軒家が空き家になった折、タイミングよく北陸新幹線が開通し、このまま高い家賃を払い続けるならばと、思い切って移住を決めた。

 祖母の家は子どもの頃から何度となく訪れた思い出の場所で、傷んでいくのはもったいないという思いもあった。出版社が集まる東京からは離れたが、銅さんは「電話やメールで意外と何とかなっている。不便には感じない」と話す。

 金沢で暮らすうちに、集英社から声が掛かり、「金沢ライフ」を漫画でつづる運びとなった。グルメやペット、旅など「日常ネタ」をゆるく扱う「ふんわりジャンプ」を舞台に、7月14日から「みやこウォッチ ~金沢独日記~」を隔週で連載している。

 漫画では銅さんが一人、金沢を歩く中で見つけた話題を取り上げる。移住してから体験した、曹洞宗久(きゅう)昌寺(しょうじ)(堀川新町)に伝わる縁結びと縁切りの祈祷、金沢おでんや結婚式の風習を、コミカルなタッチで描いている。

 自宅の4畳半で日夜、創作活動に励む銅さんは「女性が一人でも行きたくなる金沢の魅力を伝えたい」とペンに意欲を込めている。

北國新聞社

最終更新:8/15(月) 2:56

北國新聞社