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「飴買い幽霊」で一服の涼 金沢・道入寺で掛け軸公開

北國新聞社 8/15(月) 2:56配信

 金石西3丁目の天台宗道入寺は、江戸中期の絵師円山応挙が描いたとされる「飴(あめ)買い幽霊」の掛け軸を公開した。暑い日が続く中、墓参に訪れる地元住民らが14日、幽霊画に手を合わせ、一服の涼をとった。

 掛け軸は縦180センチ、横50センチで、長髪で白い着物を着た女性の立ち姿が描かれている。同寺では毎年、涅(ね)槃会(はんえ)の3月15日と、旧盆中の13~16日に、飴を供えて飾っている。

 言い伝えによると、掛け軸の女性は「布屋たみ」という名で、出産を前に亡くなり同寺に埋葬された。その後、付近の飴屋に毎晩飴を買いに来る女性が現れ、飴屋の主人が後を追うと、埋葬された墓前で消えた。和尚とともに墓を掘り返すと生後7日ばかりの男児が飴をくわえていた。男児は寺で育てられ、後に7代目住職になったとされる。

 20代目住職の白崎良瑩(りょうえい)さん(71)は「親子の絆について、いま一度考える機会になる。子を思う母親を描いた掛け軸を見て、慈悲の心を感じてほしい」と話した。

北國新聞社

最終更新:8/15(月) 2:56

北國新聞社