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英中銀ホールデン氏:金融政策は短期的な鎮静剤-タイムズ紙に寄稿

Bloomberg 8月15日(月)6時54分配信

イングランド銀行(英中央銀行)の チーフエコノミスト、アンドルー・ホールデン氏は英紙サンデー・タイムズに寄稿し、金融政策は「短期的な鎮静剤」にすぎず、欧州連合(EU)離脱決定の長期的影響から英国を十分には守り切れないとの認識を示した。

英中銀は今月、7年ぶりの利下げなども含む金融政策パッケージを発表した。ホールデン氏は同パッケージについて、EU離脱決定が「経済の不確実性という砂ぼこりをまき散らし、企業の計画策定を困難にし、将来の投資や雇用に悪影響を及ぼす可能性もあることから」企業や消費者の信頼感にカンフル剤を打つことを狙ったものだと説明した。

ホールデン氏は「金融政策で英国をEU離脱の長期的影響から完全に守れるという幻想を抱く人は金融政策委員会(MPC)にいない」とも述べ、「これは英経済や貿易体制の構造的変化であり、金融政策が提供できるのは経済の不確実性に対する短期的な鎮静剤にすぎない」と指摘した。

同氏はまた、英国の家計の半数余りの賃金が伸び悩む一方で、資産格差が拡大するなど英経済は構造的な問題を抱えているとし、不動産価格や賃貸料が賃金より急速に上昇しているため若年層や貧困層の可処分所得が一段と損なわれていると語った。

その上で同氏は、金融政策が経済的階級や地域ごとに異なる政策金利を設定することは不可能であるため、他の政策当局がこうした問題に対処する必要があるだろうと指摘した。

原題:BOE Policy Action Is ‘Short-Term Balm,’ Haldane Writes in Times(抜粋)

Scott Hamilton, Colin Keatinge

最終更新:8月15日(月)6時54分

Bloomberg