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見せてもらおうか、庵野秀明の実力とやらを!島本和彦が発端のシン・ゴジラ上映会

コミックナタリー 8月16日(火)0時23分配信

島本和彦が発起人となった、「シン・ゴジラ」発声可能上映が、去る8月15日に東京・新宿バルト9にて行われた。コミックナタリーではイベントの様子を、映画のネタバレを交えつつレポートする。

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「シン・ゴジラ」総監督の庵野秀明と、大阪芸術大学の芸術学部で同級生だった島本。この上映会は、そんな島本のTwitterでの発言が発端となり、庵野が配給会社である東宝に提案し実現した。声出し、コスプレ衣装の着用、サイリウムの持ち込みが可能で、劇場には無人在来線爆弾の被りものやゴジラをデザインしたコスチュームなど、思い思いの衣装に身を包んだファンが集まった。上映前には島本が登壇して観客を盛り上げる。そして島本の合図をきっかけに観客全員で「見せてもらおうか、庵野秀明の実力とやらを!」と叫んで本編がスタートした。

上映中には、主要キャラクターが登場するたびに客席から歓声が上がる。石原さとみ扮するカヨコ・アン・パタースンが英語混じりでしゃべると観客は「ZARAはどこ!?」「win-win!」「That's right」と復唱し、ゴジラが咆哮を轟かせて歩き出すシーンでは「がんばれー!」「あんよが上手!」と応援の声が飛ぶ。ゴジラが街を破壊するシーンでは、逃げ遅れた住民に向かって「逃げて!!」と注意喚起する場面も。

この日一番の盛り上がりを見せたのは、無人在来線爆弾がゴジラに向かって走るシーン。車両と同色のサイリウムの光で満たされた劇場内には大きな歓声が響きわたり、軽快な劇中音楽に合わせて手拍子が起こる。またゴジラに血液凝固剤が経口投与される“ヤシオリ作戦”の場面では「一気! 一気!」と“一気コール”が自然発生し、ゴジラが完全に沈黙すると「人類の勝利だー!!」「おつかれ!」と至るところから喜びの声が上がった。

本編が終わると、エンドロールの随所に庵野の名が登場するたびに観客は「庵野ー!!」と絶叫。上映直後には島本コールに包まれながら島本が登壇し「いやあすごかった……。俺たちがゴジラを倒したぞー!」「俺たちはみんな庵野の手のひらの上で転がされていたんだ! 俺たちはみんな庵野に負けたんだ! ここで負けることによって庵野にエネルギーをやって、第2、第3のゴジラを作ってもらわなきゃいけない!」と観客と興奮を共有する。

イベント終盤には、庵野がサプライズ登場。この登壇は島本にも秘密にされていたようで、庵野に「今日は来てくれてありがとう」とねぎらわれた島本は、思わず膝から崩れ落ちる。そんな島本は、庵野に向かって「まだいい作品できる? まだ作る? 今見ていて気持ちいいでしょ?」と矢継ぎ早に質問を投げるが、庵野は「極めてニュートラルなんだけど」と平然とした様子で述べ、「負けてないよ君は……。今の、すっごい魂がこもっていない言葉だったけど(笑)」と声をかける。その言葉を受けて島本は「まあな」と答え、2人は固い握手を交わした。最後には、島本の呼びかけで「庵野ー! 俺の負けだ!!」と会場の全員が声をそろえ、記念撮影を行った。

イベント終了後の囲み取材にて、島本は「芯から感動しちまったぜ……庵野……。俺はマンガの中でこれ以上の感動を作り出さないと!」とコメント。続いて島本は取材陣のムービーカメラにぐっと近付き、カメラの向こうの観客へ「このハードルは怖いぞ! みんながんばろうぜ!」と喉をからしながら熱く語りかけた。「シン・ゴジラ」は全国の劇場で上映中。

最終更新:8月16日(火)0時23分

コミックナタリー

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。