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大富豪でも広がる男女格差 女性大富豪はわずか1割

ZUU online 8月16日(火)7時10分配信

「ビリオネア(資産総額10億ドル/約1021億8000万円以上の層」)に関する最新の調査が発表され、世界の富裕層の中でも男女格差が広がっていることが判明した。

ビリオネアのうち88.1%(2179人)を男性が占めているのに対し、女性は11.9%(294人)と極端に少ない。今年は新たに148人がビリオネアいりし、史上最高数を記録したにも関わらず、そのうち女性はわずか8人だった。

また保有資産総額という点でも、全体の7兆7000億ドル(約786兆7860億円)中、88.6%を男性が保有しているという。

■自らの手で富を得た起業家ビリオネアが過半数に

この調査は国際資産情報会社、ウエルスX(Wealth-X)が毎年発表している「Wealth-X Billionaire Census」の2016年版だ。

資産総額のみで判断した場合、世界の資産保有者は5つの層にわけられることが多く、ビリオネアはピラミッドの頂点に位置する最も裕福な層とされている。

昨年から今年にかけて、この層は2473人、資産総額は7兆7000億ドルに拡大。2014年の2325人(7兆2910億ドル/約744兆9943億円)、2013年の2170人(6兆5150億ドル/約664兆9861億円)と比較するだけでも、かなりの急速度で成長していることがわかる。

こうした成長にともない、人数、保有資産ともに男女の富裕差がより拡大傾向にある。

ビリオネアの世界でも様々な変化が生じており、ひと昔前のように家族から財産を受け継いだ「ファミリー系ビリオネア」が減少。自ら起業して(セルフメイド)富を得たビリオネアが全体の56%で、1372人、資産総額4兆3400億ドル(約444兆6330億円)に達している。

女性でも294人中44%と、前年から9.4ポイント増しているとはいえ、全体的な割合から見るとほんの一握りだ。

社会進出を果たし、自らの手で巨額の富を築く女性は急増しているにも関わらず、男女の格差が広がっている原因なのだろう。

■女性の社会進出が遅れるアジアから、女性起業家NO.1が誕生

専門家の中では「女性の社会進出が目立つとはいえ、男性側の勢いとは比較にならない」といった見解が一般的なようだ。

米フォーブス誌の女性ビリオネア・ランキングでも、417億ドル(約4兆2563億円)の資産を保有する1位のクリスティ・ウォルトンを始め、10位中全員が家族から資産や事業を受け継いだファミリー系ビリオネアだ。

米資産運用会社、フィディリティ・インターナショナルの女性CEO、アビゲイル・ジョンソン氏や、フランスの大手メディア、コックス・エンタープライズのアン・コックス・チェンバース氏が「成功している女性起業家」として挙げられることもあるが、両者ともに家族から事業を引き継いでいるため、セルフメイドとはいえない。

2016年の女性セルフメイド・ビリオネアはたったの2%(33人)。世界8カ国(米国、英国、スペイン、ドイツ、イタリア中国、香港、ナイジェリア、ロシア)からしか生まれていない。

そんな激戦区で首位の座についているのは、Appleなどのタッチスクリーンを製造する藍思科技( Lens One Technology Shenzhen)を立ち上げた、中国の周群飛(Zhou Qunfei)氏で、資産総額は8月9日現在59億ドル(約6021億5400万円)といわれている。

次いで欧米のオンライン・オークション市場を独占するeBayのCEOを務めた後、米ヒューレット・パッカードのCEOに就任したメグ・ウィットマン氏(22億ドル/約2245億3200万円)、アパレルブランド「GAP」の設立者、ドリス・フィッシャー氏(27億ドル/約2755億6200万円)などが、本当の意味での女性セルフメイド・ビリオネアだろう。

非常に興味深い点は、欧米と比較して女性の社会進出が遅れているとされるアジア圏で、女性セルフメイド・ビリオネアの王者が生まれた事実かも知れない。(ZUU online 編集部)

最終更新:8月16日(火)7時10分

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