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ほとばしるロボット創作意欲!でも技術は… 「ヘボコン」が初の世界大会、海外25カ国で展開の魅力は?

withnews 8月18日(木)7時0分配信

動かない・進まない…… 失敗作のロボットが一堂に

 「ロボットを作ってみたい、でも技術はない」

 そんなほとばしる創作意欲を持て余した人たちが、自作の〝ロボット〟を持ち寄って対戦する「技術力の低い人限定ロボコン」、通称ヘボコン。初の世界大会「ヘボコン・ワールドチャンピオンシップ」が、8月7日に東京・江東のイベント施設「東京カルチャーカルチャー」で開かれました。

【写真】奇抜なロボットが次々登場 「ヘボコン」が初の世界大会

2年前初開催、今や25カ国でイベント

 ヘボコンは2014年7月に初めて開催されました。発案者は「デイリーポータルZ」で電子工作記事などを執筆している、ニフティの石川大樹さん。つたない失敗作が一堂に会する機会を作りたい、と思い立ったそうです。ブログで出場者を募ると80件近い応募がありました。

 集まったロボットはどれもヘボぞろい。まっすぐ進まない、動かないのは当然で、自走しないロボットを、板の上から滑らせて「位置エネルギーエンジンです」と言い張る人まで現れました。

 その後、ヘボコンは国内外に人気が広がり、国内10カ所、海外25カ国60カ所以上で開催されるイベントに成長。ついに世界大会として凱旋することになりました。

高度な技術は減点対象

 難しい課題の出される本家ロボコンと違い、ヘボコンのルールは単純明快です。
 
 50cm×1mの土俵上で、2体(2回戦は土俵を1m四方に広げて4体)のロボットが相撲をとり、土俵から出るか倒れると負け。ロボットがまともに動かないことも想定し、接触せずに外に出た場合は再試合、1分経って決着がつかなかった場合、移動距離が長い方が勝ちとします。

 ただし、自動操縦や遠隔操作など、高度な技術を使うと「ハイテクノロジーペナルティー」で減点されます。

「LED一つ光らせるのがやっと」 ヘボ発言次々

 世界大会には、国内からは第1回から参加しているベテランや予選を勝ち抜いた21組、海外からは香港や台湾、シンガポール、フランス、アイスランドの8組、さらに日本と海外参加者による国際チーム3組の、計32体のロボットが集まりました。

 出場者に話を聞くと、「(市販キットの)土台を作るのが精いっぱい。配線はできないので仕事仲間に頼んだ」「このLED一つを光らせるのがやっと」「電池を増やしたかったけど、つなぎ方がわからなくて載せるだけになった」など、技術力の低い発言が次々飛び出しました。

 それでも、「面白そうだから出てみたかった」と口を揃えます。アイスランドから、コンサートツアーの合間を縫って出場したニコラスさんは「優勝できるかどうかは、大事なことではない。みんなのロボットを見るのが楽しい」と語りました。

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最終更新:8月18日(木)7時0分

withnews