ここから本文です

【台湾】光学レンズの宝利徠、米加工メーカーを買収

NNA 8月16日(火)8時30分配信

 光学レンズメーカー、宝利徠光学科技(ポリライト)の宋一新董事長はこのほど、7月に特殊加工レンズメーカーの米ソリダー・エクスプレス・コーティングスを買収したことを明らかにした。新たにソリダーの技術を導入した極薄レンズ加工工場を設ける計画。
 15日付経済日報が伝えた。ソリダーは極薄や高度数、弱視用、特殊コーティングなどのレンズ加工を専門とする。宋董事長によると、新工場の稼働後はレンズの度数を調整する研削業者を介さず、受注した製品を自社で調整し、小売店に直接卸す新たな販売ルートを米国で開拓する考え。背景には、米国の研削市場が大手3社に独占され、新規参入に当たっては巨額の権利金を要求される実情があるためという。
 世界のレンズ市場では近年、欧米めがね業界において、フランチャイズ系と単独系が共同で大口発注する例が増え、川上産業のレンズ業界に対する値下げ圧力が強まっている。このため宝利徠は、ニッチ市場の開拓により、新たな商機を獲得する姿勢を強化。同社は昨年、極薄レンズ加工技術「シン・テック」の独自開発に成功したことから、ソリダーとの協業に加え、シン・テック技術を活かしたオーダーメイドのサングラスなど高付加価値・高単価製品の需要を掘り起こしていく考えだ。
 宝利徠はポリカーボネート光学レンズの世界大手で、ガラスや他の樹脂に比べ薄さと軽量性、強度に優れ、航空宇宙産業などで広く用いられている。同社の今年上半期の売上高は前年同期比2割減の1億6,700万台湾元(約5億9,300万円)だったが、宋董事長は下半期について「ソリダーを合併したことにより月1,000万元の増収が見込める」としている。

最終更新:8月16日(火)8時30分

NNA