ここから本文です

【朝原宣治の目】日本人の決勝進出もう夢ではない…10秒の壁を破る日はそう遠くない

デイリースポーツ 8月16日(火)6時4分配信

 「リオ五輪・陸上男子100m・決勝」(14日、五輪スタジアム)

 男子100メートル決勝は“人類最速の男”ウサイン・ボルト(29)=ジャマイカ=が9秒81(追い風0・2メートル)で制し、同種目史上初の3連覇を達成した。2位はアテネ五輪金メダリストのジャスティン・ガトリン(34)=米国=だった。日本勢で準決勝に進出した山県亮太(24)=セイコーホールディングス=は自己ベストを更新する10秒05の日本人五輪最高記録をマークしたが、準決勝2組5位。ケンブリッジ飛鳥(23)=ドーム=も10秒17の準決勝3組7位で、ともに日本選手84年ぶりの決勝進出はならなかった。

  ◇  ◇

 山県君のすばらしい走りに、本気で決勝を狙える日本人が出てきたことを強く感じました。世界の強豪に囲まれた中で自己ベストを出すのは想像以上に難しい。山県君にはそれに負けないメンタルの強さがありました。

 隣のレーンの昨年の世界選手権銅メダリスト、ブロメル(米国)と並んでゴールしましたが、競り合ってもまともにやり合わず、自分の世界、空間で走りきった。あの状況で別世界を保つことはなかなかできません。

 逆に、自分の空間で走れなかったのはケンブリッジ君。隣のガトリンを気にしないというのは折り込み済みでも、目線を上げた視界に大勢の背中がバッと広がるのには驚いたでしょう。そこで走りが乱れてしまいました。

 テニスの錦織君が世界のトップで戦い続けているのは、以前なら考えられなかったこと。陸上についても日本人は意識を変える時期に来ています。山県君は決勝進出ラインまであと0・04秒。彼自身が自己ベストでうれしい反面、悔しいと話したのが印象的でした。決勝はもう夢ではない。そのためにもまず10秒の壁を破ってほしい。その日はそう遠くありません。(08年北京五輪男子400メートルリレー銅メダリスト、「NOBY T&F CLUB」主宰)

最終更新:8月16日(火)7時44分

デイリースポーツ

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。