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「レーヴ監督ほど真剣に指導してくれた人はいなかった」 ポドルスキが指揮官に謝意

ISM 8月16日(火)11時58分配信

 現地時間15日にドイツ代表からの引退を表明したFWルーカス・ポドルスキ。代表チームでは近年、起用されることも少なくなっていたが、ヨアヒム・レーヴ監督から招集を受ければ帯同し、チームの雰囲気作りに貢献してきた。その背景には、同監督あっての今の自分という思いがあったようだ。同日付の独『シュポルト・ビルト』誌(電子版)が伝えている。

 ポドルスキにとって大きかったのは、10代で代表入りした2004年から2006年という伸び盛りの時期に、当時アシスタントコーチだったレーヴ監督から丁寧な指導を受けたことだった。同選手は『シュポルト・ビルト』に対し、「当時はまだ、クラブチームでも代表チームでも、ビデオでプレーを分析することは一般的ではなかった。でも、ヨーギ(レーヴ監督の愛称)はしょっちゅう僕を呼んで個人面談をしてくれた。僕のプレーを録画したビデオを見せて、こうやったらもっと良くなると指導してくれた」と語った。

 同選手はさらに「そんなことをしてもらったのは初めてだった。僕はケルンのユースにいたけど、当時の監督で僕のプレーをこんなに真剣に分析し、説明してくれた人なんていなかったよ」「ヨーギが僕を選手として育ててくれたんだ。本当に感謝している」と話した。

 近年は主要国際大会での出場がほとんどなかったポドルスキだが、それでも笑顔で練習に臨み、ムードメーカーの役割を務めてきた。若い選手が台頭するなか、起用の見込みがなくとも招集が続く状況に、EURO2016開幕前はポドルスキを「チームマスコット」「盛り上げ役」と呼ぶ声もあったが、同選手は「敬意に欠けている」と、そうした評価に反発し、自分はプレーするためにフランスへ行くのだと語っていた。

 しかし、結局同選手はEUROで控えに。それでも、レーヴ監督が試合中、ズボンに手を突っ込んでいたとしてネタにされていたときは、「僕も、ここにいる80%の人も、時々『タマ』を触るでしょ。普通だよ」と会見でコメント。報道陣を爆笑させて嫌な雰囲気を一掃するという、ムードメーカーの役割を果たしてみせた。

 なお、レーヴ監督はポドルスキの代表引退にあたり、「ルーカスはバスティ(バスティアン・シュヴァインシュタイガーの愛称)と同様に、私にとって常に重要な選手だった。彼は信頼の置ける選手であり、これからもそうだ。陽気で親しみやすい一方で、結果のためには自己犠牲も厭わない姿やプロ意識が素晴らしく、模範的存在だ」とコメントした。

 同監督は「我々はブラジルでともに世界王者となった。指揮官としてルーカスとは本当に長い道をともに歩き、ともに喜び合った。しかし、チームが不調に陥っているとき、彼は自分が責任を持って何とかしようとしていた。その誠実さと献身さ、そしていつもチームに笑いと喜びをもたらしてくれたことに対し、感謝の言葉以外に何も浮かばない」と締めくくっている。

最終更新:8月16日(火)11時59分

ISM