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ファミリーマートが人気化 「日経平均の構成銘柄」採用で

ZUU online 8月16日(火)17時10分配信

8月第2週の東京株式市場は堅調に推移した。米雇用統計が予想を上回る結果となったほか、主な海外市場でも株価が上昇したことも支援材料となった。

ただ、夏休みで市場参加者が減少し、東証1部市場の売買代金は2兆円をやや上回る程度で盛り上がりに欠けている。日銀のETF(上場投資信託)買い入れへの期待から下値不安は後退しているが、1万7000円台からさらに上値を追うにはエネルギー不足の印象も否めない。

■東証1部にも「大化け株」が存在する

今回は東証1部上場銘柄で、25日移動平均から「プラス方向にかい離率の高い」上位10社をみていこう。

(1) 日本合成化学工業 <4201> +50.04%
(2) ブラザー工業 <6448> +32.33%
(3) 東京TYフィナンシャルグループ <7173> +31.21%
(4) 日本マイクロニクス <6871> +29.23%
(5) ファミリーマート <8028> +23.27%
(6) ユニーグループ・ホールディングス <8270> +22.81%
(7) 川田テクノロジーズ <3443> +22.33%
(8) パイオラックス <5988> +21.77%
(9) 日本金銭機械 <6418> +21.77%
(10) トプコン <7732> +20.47%
※銘柄、証券コード、かい離率の順。

第2週は幅広い銘柄に買いが入り日経平均を押し上げた。しかし、ランキングが示すように、独自要因で日経平均の上昇率を上回った銘柄もある。理由は様々だが、大型株の多い東証1部であっても「大化けする株」はあり、銘柄研究の重要性がよく分かる。

■日本合成化学工業、三菱化学などが完全子会社化に向けTOB

上記ランキングから、今回は日本合成化学工業、ブラザー工業、ファミリーマートを取り上げたい。

日本合成化学工業は、三菱ケミカルホールディングス傘下の三菱化学の子会社。液晶ディスプレー用の偏光板向けフィルム「OPLフィルム」や、食品包装材やガソリンタンクなどに使用される「ソアノール」でそれぞれ世界シェア2位を占める。競争力のある化学メーカーだ。

三菱化学は5日大引け後に、三菱化学ヨーロッパと共同で、TOB(株式公開買い付け)により日本合成化学工業を完全子会社化すると発表した。買い付け価格は1株910円。5日終値は605円だったが、8日から買いが集まり、10日にはTOB価格にほぼさや寄せした。

■ブラザー工業、プリンター好調で好決算

ブラザー工業は名古屋に本社を置くミシン大手。近年ではファクシミリやプリンターのデジタル複合機が収益の柱で、海外販売で業績を伸ばしている。

8日公表の2016年4~6月期連結決算では、プリンター販売が好調なことから営業利益が211億円となり、市場予想を大きく上回るサプライズとなった。通期業績予想を上方修正したことも買いを集める要因となった。

■ファミリーマート、日経平均株価の構成銘柄に採用

ファミリーマートは伊藤忠商事系の大手コンビニエンスストアチェーン。ユニーグループ・ホールディングス(HD)との経営統合を9月に控えている。

ユニーグループHD株は日経平均株価の構成銘柄だが、ファミリーマートとの経営統合により上場廃止となる。これに伴い日本経済新聞社は2日、ファミリーマートを新たな構成銘柄に採用すると発表した。日経平均に連動しする「インデックス・ファンド」の運用会社などが、構成銘柄の採用時にファミリーマート株を買うことを見越し、先回りした短期筋の買いで株価が急上昇した。

また、ユニーグループHDが9日に不採算の総合スーパーを約25店追加で閉鎖し、コンビニエンスストア(サンクスおよびサークルK)約1000店を移転・閉鎖するリストラ策を公表したことも、ファミリーマートの株価を引き上げる要因となった。(ZUU online 編集部)

最終更新:8月16日(火)17時10分

ZUU online

チャート

日本合成化学工業4201
903円、前日比-2円 - 9月23日 15時0分

チャート

ブラザー工業6448
1740円、前日比-19円 - 9月23日 15時0分

チャート

東京TYフィナンシャルグループ7173
3050円、前日比+40円 - 9月23日 15時0分