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鎮魂の灯守り継ぐ 16日「浅川の花火」

福島民報 8/16(火) 10:43配信

 「慰霊の花火を後世に伝えたい」。福島県浅川町の本町青年会中老の関根聖(たかし)さん(34)は16日の「浅川の花火」を迎え、思いを強くしている。花火を主催する本町、荒町の両町青年会員16人の中で最も活動歴が長い。東日本大震災など幾多の逆境に負けず300年余にわたり継承してきた鎮魂の灯を、今年も仲間と共に守り継ぐ。
 関根さんは21歳の時に本町青年会に入り、活動するうちに強い責任感を抱くようになった。命が突然奪われる震災を経験し、「後で悔やむより、今できることを頑張らなくては」と感じた。震災の翌年、いつか継ごうと思っていた家業の老舗菓子店伊勢屋で働き始め、青年会長にも就任。2年間にわたり会長を務め、花火の成功に心血を注いだ。
 16日は午後7時から、約3200発を町内滝輪地区から打ち上げる。震災以降続けてきた慰霊プログラムは「東園の瑠璃光」と銘打ち、人々を苦しみから救う薬師如来の瑠璃光を想起させる二尺玉などを披露する。
 「亡くなった人を供養する気持ちを大事に実施したい」。15日、打ち上げに懸ける思いを胸に、会員やOBと共に準備に汗を流した。
 本町青年会長を務めた父秀夫さん(65)を含め、先祖は代々、花火に関わり、青年会を卒業した後も運営を支えてきた。「OBになっても後輩を助けたい」。お盆の慰霊花火は、これからも夜空を彩り続ける。

福島民報社

最終更新:8/16(火) 11:08

福島民報

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