ここから本文です

13年ぶり自然キャンプ 小野田さんの志“復活”

福島民報 8/16(火) 11:18配信

 最後の日本兵といわれた故・小野田寛郎さんの青少年育成活動を引き継いでいる小野田記念財団は20、21の両日、平成15年の開催から遠ざかっていた全国の小中学生を対象とした福島県の塙町キャンプ場での自然キャンプを復活させる。前身の小野田自然塾から活動を支えてきた財団関係者が「活動元年」を掲げ、小野田さんの思いをつなぐ。
 小野田さんはフィリピン・ルバング島に戦後約30年間潜伏した経験を基に、キャンプで独自の野外活動を教えた。月明かりを頼りにした森の中のナイトハイク、仲間と協力する食料の調達…。最長6泊7日にわたり、自然の厳しさ、友情を深める素晴らしさを感じてほしい願いがあった。
 しかし、晩年は体調面を考慮して全国を巡る講演活動が中心になった。その間、キャンプ場では主に塙町教委が地元の子ども向けの活動で施設を利用するだけになった。
 財団は今年に入り、仙台、福島の両市で小野田さんの追悼写真展を催した。幼い頃、当時のキャンプに参加した人も訪れた。理事長の坂本真一郎宮城大事業構想学部教授(63)は「昨年は施設の譲渡など手続きに追われたが、今年こそ本当のスタート」と思いを強くする。
 7月下旬、町内の児童をキャンプで受け入れた三輪浩尉事務局長(53)は「キャンプを通じて、子どもたちの生きる力を育みたい」と意気込む。
 財団は20、21両日の「自然塾子どもチャレンジキャンプ」を目玉事業として10月末までの今季期間中、親子やキャンプ指導者を目指す人向けの企画を主催する。宿泊日数は1泊から2泊。簡単なテント張りや火起こしなどを指導し、キャンプの楽しさに触れてもらう。
 詳細は同財団のホームページで。

福島民報社

最終更新:8/16(火) 11:32

福島民報