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阪神救援陣不調の要因は…セイバーメトリクスから読み取る改善策

デイリースポーツ 8月16日(火)11時1分配信

 「超変革」の象徴となった7月24日-。阪神・鳥谷敬選手の連続フルイニング出場が667試合で止まることが確定したあの試合以来、チームは13勝6敗の好成績を維持しています。

 鳥谷選手も心身ともにリフレッシュできたのか、8月のOPS(※1)が・812と高水準。チームOPSも・749とリーグ2位と調子を上げてきました。さらに先発投手陣も8月の防御率2・86、QS率(※2)が66・7%と、ともにリーグ1位の安定ぶりを発揮しています。

 ただ、7月の月間防御率1・89だった救援陣が、8月に入って3・53と不調(リーグ4位)。ちょっとした噛み合わせの悪さが影響してか、首位までのゲーム差14を詰めたいのに、最大連勝が4とビッグウエーブを起こせないもどかしい状況が続いています。

 救援陣不調の大きな要因は、やはり6、7月で19試合に登板して自責点1、WHIP(※3)が0・79だったドリスの登録抹消。そのしわ寄せが真夏の長期ロード中の中継ぎ陣に及んできました。

 顕著だったのが、8月7日のヤクルト戦です。2点リードで迎えた七回から登板した藤川が2失点で同点に追いつかれ、さらにはイニングまたぎで登板した八回に逆転を許してしまいました。投じた球数は52。反攻のためには、救援陣の負担軽減策を講じる必要があります。

 このコラムでは阪神投手陣のポテンシャルの高さを示すデータを紹介してきましたが、空振り率(SwStr%)が最も高く、コンタクト率(Contact%)が最も低いというデータもそれを如実に表しています。ただし救援陣については7月と8月に顕著な差が見受けられます。

 注目すべきはストライク投球率(Zone%)や初球ストライク率(F-strike%)。これはリーグでもワーストの部類に入ります。

 積極的にストライクを投じても、バットに球を当てさせない力があることが証明されているのですから、これらを改善し、投手陣の投球数節約を図り、負担減を試みるべきではないでしょうか。(統計学者)

  ◇  ◇

※1 OPS 出塁率+長打率。数値が・834を超えると「非常に良い」の評価。

※2 QS率 先発投手が6回以上を投げて自責点3以内に抑えた確率。

※3 WHIP 安打と四球で許した1投球回あたりの走者の数。死球や失策などは除く。

最終更新:8月16日(火)11時45分

デイリースポーツ

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