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わが子がネット犯罪に巻き込まれたら、あなたは対応できますか?

ITmedia エンタープライズ 8月16日(火)17時1分配信

 2016年8月10日、東京、新宿にて「親子で学ぼう! 夏休みインターネットセキュリティ教室」が開催されました。これはセキュリティベンダーのトレンドマイクロが毎年夏休みに開催しているイベントで、小学生のお子さんを持つ親とともに、ネットのセキュリティを考えようというものでした。会場ではスマートフォン世代の小学生たちと、ガラケー世代である(筆者の世代に近い)親たちが、真剣にディスカッションしていました。

【画像:ゲームを通じて「暗号」を学ぶ、子どもたちだけのグループ学習もありました】

 今回のセキュリティ教室では、まずは親子でスマートフォンの利用で危険なことの事例をみんなで考えるところから始まり、子どもたちが「シーザー暗号」を解くゲームを行うかたわら、親だけでインターネット利用の悩みを語り合う保護者セッションが行うなど、想像以上に真剣なイベントになっていました。

 「友達からURLを送られてきたからタップしてみたら“架空請求”だった。どうしよう?」「知らない人から急にたくさんメールが来るようになった。どうしよう?」「ちょっとふざけたつもりが大炎上。どうしよう?」「同じゲームの話がしたいからIDを書いたら会おうと言われた。どうしよう?」といった、子どもたちの“インターネットあるある”トピックが取り上げられ、どうしたらいいのかを考えるといういいきっかけになったのではないかと思います。

●「困ったら、おうちの人に相談!」――“おうちの人”は対応できますか?

 今回、その“あるある”トピックの対応として、子どもたちには「困ったら、おうちの人に相談しよう!」という解決法が提供されました。子どもたちももちろんそれは納得でしょう。しかし、問題は「おうちの人」のほうですね。果たして子どもたちに、正しい答えを提供できるでしょうか。

 日本で最初に登場したiOS端末「iPhone 3G」の発売が2008年ですから、本格的にスマートフォンが世に広まってから、まだ10年もたっていません。ほとんどの親世代はいまから見ると「ガラケー世代」。生まれたときからスマートフォンがある子どもたちのほうが、操作という意味ではプロ級です。

 私が子どもだったころは、知り合うにしても行動範囲も狭く、そもそも出会いが限定されていましたので「あやしい人や知らない人にはついていかない」というルールで良かった時代でした。しかし今は、あの手この手で子どもたちをだましてクリックさせ、つながろうとする大人がいます。

 親世代も学ばなくてはなりません。できれば、ガラケーだけでなく、子どもたちが使っているデバイスを学び、どんな「危うさ」がそこに隠れているのかを知るべきでしょう。そのため、ゲームも含めて子どもに与えたアプリを、自分でも使ってみることをお勧めします。それが子どもたちとのコミュニケーションになるかもしれませんしね。

●ITであっても「家族が家族を守る」ことが重要

 今回の教室でとても印象的だった言葉は保護者向けセッションで語られた「本当の被害は何?」ということです。ぱっと思いつくのは、ランサムウェアや情報漏えいの被害という「金銭的な被害」だったのですが、それよりも「精神的なショック」のほうが大きいと、トレンドマイクロ 製品開発本部 製品開発部 コンシューマ製品開発課の山口恵理子氏は言います。

 ITが子どもたちに一生消せない傷を残してしまうということは、本当に悲しいことです。そうならないように、親世代もスマートフォンやインターネットで起きえることを積極的に知り、それを家族で話し合うべきでしょう。

 保護者のディスカッションでは、インターネットを使う上でできることとして、保護者の意識、大人による教育が重要だとしていました。もちろんここには、「セキュリティソフト」といったITのパワーも重要でしょう。それでもやはり、家族が家族を守るということも重要なのです。

 「あやしい人や知らない人にはついていかない」ということの延長線上に、スマートフォン利用におけるルールもあるはずです。子どもたちはまだもうちょっとだけ夏休みが続きます。この機会にぜひ、家族でもう一度ルールを考えてみてはいかがでしょうか。

最終更新:8月16日(火)17時1分

ITmedia エンタープライズ

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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