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「ママチャリ4人乗り」前に1人、後ろに1人、そして「抱っこ」…法的に問題ない?

弁護士ドットコム 8/16(火) 10:18配信

自転車の前に1人、後ろに1人、そして1人を抱っこ。そんな母親と見られる女性が自転車の「4人乗り」をしている写真がネットの掲示板で「とんでもない乗り方」として話題になった。

この写真について、「これってアウトじゃないの?」「3人目は法律違反」「こんなん結構見るやんって思ったら3人目が居た」など、3人目の抱っこについて、危険視するコメントが相次いだ。

自転車の前後に子どもを乗せて、さらに1人を抱っこするような乗り方に問題はないのだろうか。山田訓敬弁護士に聞いた。

●そもそも「抱っこ」で運転するのは禁止

「まず、自転車は道路交通法の『軽車両』に該当するため、道路交通法による規制を受けます。そして、道路交通法57条2項は、公安委員会が軽車両の乗車人員の制限について定めることができるとし、この規定を受けて、各都道府県の道路交通規則等で自転車の乗車人員について制限をしています」

具体的にはどのような制限があるのだろうか。

「例えば、東京都道路交通規則10条では、(1)16歳以上の運転者が幼児2人同乗用自転車の幼児用座席に幼児(6歳未満の者)2人を乗車させるときや、(2)16歳以上の運転者が幼児用座席に幼児1人を乗車させた上で、幼児1人を子守バンドで確実に背負っている場合等は問題ないとされています。

しかし、今回のケースのように、自転車の前後に子どもを乗せて、さらに子ども1人を抱っこして自転車を運転することは許されず、道路交通法に違反して2万円以下の罰金又は科料に処されてしまいます(大阪府道路交通規則でも概ね同様のことが規定されています)。

なお、この東京都の規則では「背負」ってとあり、そもそも「抱っこ」する方法での運転は人数に関係なく禁止されているようです。

また、今回のケースのように、道路交通法に違反する自転車の乗り方をしていて、万一交通事故の遭ってしまった場合、民事訴訟では過失相殺される(本来の賠償額から何割か差し引かれる)ことも十分に考えられます。

いずれにしろ、危険な自転車の乗り方であることは間違いないので、子どもの命や身体を守るためにも、このような乗り方は絶対にやめましょう」

山田弁護士はこのように話していた。



【取材協力弁護士】
山田 訓敬(やまだ・くにたか)弁護士
企業法務を中心に企業のトラブル解決に尽力する一方で,個人の交通事故や遺産相続の分野にも力をいれている。特に交通事故事案では,一人でも多くの被害者のお力になりたいとの思いで有志の弁護士らで福岡交通事故相談ダイヤル(無料)を立ち上げその代表を務めています。交通事故相談ダイヤルはhttp://jikosoudan.info/
事務所名:弁護士法人山田総合法律事務所
事務所URL:http://www.yamaben.com/

弁護士ドットコムニュース編集部

最終更新:8/16(火) 10:18

弁護士ドットコム

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。