ここから本文です

旬な俳優達と“今”しか撮れない青春映画を―『青空エール』三木監督インタビュー

dmenu映画 8/16(火) 15:10配信

今、日本映画の好調ぶりを支えているのは“旬の若手俳優を起用した青春映画”といっても過言ではないだろう。同世代の10~20代だけでなく、中高年をも涙させる。

「(笑)確かに試写でも、年配の方のほうが響いていたりしますね。記録のメディアであり記憶のメディアでもある、映画だからこそかもしれません」
そう分析するのは、2010年に『ソラニン』で映画監督デビューし、『僕等がいた』(11)『ホットロード』(14)など、凄まじい勢いで青春映画の佳作を撮り続ける“青春映画の名手”三木孝浩監督。「それしかできないんで(笑)」と照れる監督の新作が「高校デビュー」「俺物語!!」などで知られるヒットメーカー、河原和音原作の『青空エール』である。

お互いに励まし合う関係に感動

吹奏楽部の名門校に入ったトランペット初心者の小野つばさが何度も挫折を味わいながらも、クラスメートで野球部員の山田大介に励まされながら、つばさは全国大会を、大介は甲子園を目指し頑張る――その姿は多くの読者の共感を呼び、原作コミック(全19巻)の累計発行部数は390万部を突破した。

「少女漫画原作でラブストーリーはいくつかやってきたんですが、本作はいつもと全然違い、恋愛よりも、互いが励まし合って勇気づけ合い、それぞれひたむきに夢に向かって突き進む姿に凄く感動しました。特に二人が人として尊敬しあい、その背中を追いかけることで自分も前に進み、片方が立ち止まった時は背中を押す、その関係性が素晴らしいなと思って。部活をやってきた人なら壁にぶち当たって凹んだ時の気持ちは共感できるし、自分もそうだったのでぜひやりたいと思いました」

描かれる高校生活は、劇的な大事件があるわけではない。恋の駆け引きがメインでもない。むしろ驚くほどストイック! だが、大多数の高校生は部活や受験勉強に励み、葛藤し、もがいているはず。演劇部だった三木監督もその一人だった。
「何よりコンクールのシーン。発表を待っているときの空気感とか僕もすっごくよく分かるんですよ。僕がやっていた演劇も県大会があって上位2校だけが全国大会に行けたんです。あの時の気持ちを思い出しながら撮りました」

1/2ページ

最終更新:8/16(火) 21:14

dmenu映画