ここから本文です

新日鉄住金、1円の円高で営業損益が年20億円悪化

日刊工業新聞電子版 8月16日(火)14時55分配信

為替の影響度、2倍に拡大

 新日鉄住金の栄敏治副社長が取材に応じ、為替による営業損益への影響がこれまでより大きくなり、フローでは1ドル=1円の円高で年間20億円の悪化要因になるとの試算を明らかにした。これまでは輸出超過分のフロー影響を1円で同10億円と見ていた。ところが「数量では輸出が2%弱上がっている」(栄副社長)ことなどから、影響度がこれまでの2倍に拡大した。

 同社の鋼材輸出比率(金額ベース)はこの4―6月期で43%と、1年前より5ポイントほど下がっている。ただ、これは「輸出価格が下がっているためで、数量べースではほぼ50%」(同)と従来より上がってきているという。この結果、外貨ベースでの主原料など輸入額と輸出額の差が拡大。円換算した際の影響額がこれまでより大きくなり、「このまま行くとフローは年間20億円くらいになる」(同)とした。

 他方、外貨建て資産の換算差や在庫評価差損益などのストック影響はこれまでと変わらず、1ドル=1円の変動で営業外損益に10億円影響する。7月からの想定レートを1ドル=100円に設定したことで「世間的には、かなりのリスクを織り込んだと見てくれるはず」(同)と述べた。

最終更新:8月16日(火)14時55分

日刊工業新聞電子版