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繁栄願い広がる輪「大宮踊」  岡山・真庭に伝わる国重文の盆踊り

山陽新聞デジタル 8月16日(火)8時10分配信

 岡山県真庭市蒜山地域に伝わる国重要無形民俗文化財の盆踊り「大宮踊」が15日夜、名前の由来とされる同市蒜山中福田の福田神社(別名・大宮様)であり、浴衣姿の住民らが子孫繁栄や五穀豊穣(ほうじょう)を願って踊りの輪を広げた。

 直前に雨が降ったため、会場を境内の広場から拝殿の大床に変更し、午後8時半ごろスタート。和紙を切り抜いて美人画などをあしらった紙細工「シリゲ」を飾った灯籠の下、輪になった住民たちは、繁栄を願うとされる「ウワハンヨウ」という独特の言い回しが入る音頭と太鼓に合わせ、ゆったりと所作を繰り返した。

 クライマックスには、編みがさや手拭いをかぶったユーモラスな扮装(ふんそう)の6人組が登場。きねで天地を突くようなしぐさやドジョウすくいの動きをおどけた身ぶりで繰り返す「てんこ」を披露し、会場は最高潮を迎えた。

 妻の実家への里帰りに合わせて見物した男性(68)=愛知県小牧市=は「他では見たことのない振り付けや装いで地域独自の文化を感じられた。老若男女が踊り、伝統を継承している姿にも感動した」と話していた。

 大宮踊は岡山県三大踊りの一つ。起源や由来は不明だが、古くからお盆のころに蒜山地域の寺社などで場所を変えて連日行われ、現在でも15カ所前後で続いている。

最終更新:8月16日(火)8時10分

山陽新聞デジタル