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中国鉄鋼市況、想定外の底離れ。ホット、5月の急落から30ドル上昇

鉄鋼新聞 8月16日(火)6時0分配信

 6月以降、横ばいが続いていた中国鉄鋼市況が底離れしつつある。代表的な熱延コイルではトン当たり2900元程度(増値税込み、税抜きドル換算で約380ドル)と、5月の労働節後に付けた底値から200元(約30ドル)ほど上昇した。通常、7月から8月初旬にかけては鋼材市況が軟化しやすいだけに「想定外の上昇」(日本の高炉メーカー輸出担当)と意外感を持って受け止められている。

 この時期は夏季の不需要期で、季節的に市況は盛り上がりにくい。一般的には、秋需が動きだす8月下旬から9月にかけて上伸基調へ転じるケースが多いだけに「今、中国市況が上昇する理由がはっきりしない」(同)と、いまだ半信半疑の向きもある。
 「謎の市況上昇」に対し、あえて理由として挙げられるのは中国内での鉄鋼減産だ。7月の1日当たり粗鋼生産は215万5千トンと過去最高だった6月から一気に7%減った。河北省唐山市での生産規制や採算悪化による増産機運の後退が表れたものとみられる。
 こうした状況を受け、中国高炉大手の宝山鋼鉄は9月販価で主な薄板や厚板を100~150元値上げすると打ち出している。
 今後も環境部による鉄鋼メーカーへの検査強化や、9月のG20開催で華東地域での鉄鋼生産は規制されるとみられており、こうした先々の減産効果も見込んだ買い付けが入っているようだ。中国内の市況上昇や、鉄鉱石など原料コストのジリ高もあって、中国ミルによる輸出価格も上昇。ホットではトン当たり380~390ドルが浸透しつつあり、海外市況の押し上げ要因にもなっている。

最終更新:8月16日(火)6時0分

鉄鋼新聞

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