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平和願う心、次代にも 特攻隊員が弾いたとされるフッペル製ピアノで演奏会

佐賀新聞 8月16日(火)10時48分配信

 終戦から71年を迎えた15日、戦没者を追悼し、悲惨な戦争を繰り返さないように平和を願う催しが佐賀県内各地で開かれた。核廃絶を訴える米国のオバマ大統領の広島訪問などで世界和平への機運が高まる中で、日本が戦後に築いた平和を維持する大切さを学んだ。

 太平洋戦争末期に音楽を愛する特攻隊員2人が今生の別れに弾いたとされるドイツ・フッペル社製のピアノの演奏会が鳥栖市のサンメッセ鳥栖で開かれた。約150人が悲しく美しい旋律に耳を澄ませ、平和への思いを新たにした。

 全員で黙とう後、昨年のフッペル鳥栖ピアノコンクールで入選した佐賀市出身のピアニスト大坪健人さん(26)が隊員が弾いたとされるベートーベンのピアノソナタ「月光」を演奏。もの悲しさも感じさせる音色を会場に響かせた。この戦争悲話をもとに作られた映画「月光の夏」の一部を、女性2人がピアノと朗読・語りで披露した。

 平成元年生まれという大坪さんは「今ある平和への感謝と祈りを込めて一音一音弾かせてもらった」と話していた。フッペルのピアノは1930年に子どもの情操教育のために市内の婦人会などの浄財で購入、現在はサンメッセ鳥栖で展示している。

最終更新:8月16日(火)10時48分

佐賀新聞

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