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秀吉ゆかりの「海中盆綱引き」 水しぶきあげ熱戦 佐賀・唐津

佐賀新聞 8月16日(火)10時57分配信

 豊臣秀吉の朝鮮出兵にゆかりがある伝統行事「海中盆綱引き」が15日、佐賀県唐津市鎮西町の波戸漁港で行われた。「ドンザ」と呼ばれる漁師の仕事着をまとった地元の男衆約40人が、威勢のいい掛け声に合わせて海面に浮かぶ大綱を引き、三本勝負の熱戦を繰り広げた。

 紅白に分かれた男たちは太鼓の合図とともに一斉に海の中へ駆け出した。肩の辺りまで水につかって直径40センチ、長さ35メートルの大綱を体全体で抱え込むと、時折綱を上下に揺らして水しぶきをあげながら、懸命に引き寄せていた。

 「大人綱」の前に行われた「子供綱」には、近くの波戸岬少年自然の家に宿泊している子どもたちも参加し、地域に伝わる独特の文化を楽しんだ。

 大綱引は約420年前、秀吉が兵士の士気を高め、将兵の慰霊と戦没者供養のために行ったのが始まりとされる。波戸自治会会長の富永長一郎さん(63)によると、近年は少子化などの影響で参加者はピーク時の半分ほどに減っているという。

最終更新:8月16日(火)10時57分

佐賀新聞