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再発防止へ誓い新たに 花火大会事故から3年

両丹日日新聞 8/16(火) 14:37配信

関係者ら現場で献花

 観客57人が死傷する大惨事となった2013年8月15日の福知山花火大会屋台爆発炎上事故から、丸3年が経った。事故現場になった福知山市音無瀬橋下流の河川敷。付近の堤防上には献花台が置かれ、市内外の被害者家族や一般の人たちが訪れて手を合わせ、犠牲者の冥福を祈った。

 花火大会は、福知山商工会議所や市などが組織する実行委員会が主催。事故は、開始時刻の午後7時30分ごろに起きた。大阪市生野区の屋台店主の男(41)=業務上過失致死傷罪で禁錮5年の刑が確定=が携行缶から発電機に給油しようとした際に、携行缶から噴出したガソリンに引火して起きた。小学5年生の山名空君=当時10歳=ら3人が犠牲となり、54人が重軽傷を負った。

 今年6月に就任した大橋一夫市長は、田中法男市議会議長とともに献花した。大橋市長は「亡くなられた方の冥福を祈るとともに、被害に遭われた方々の一日も早い回復を御祈念申し上げた。あってはならない事故だったと、改めて認識した」と心境を語り、「(事故当時と)市長は代わったが、今後も再発防止に努めていく」とした。さらに、「実行委が被災者救済を第一に進めており、現段階で大会再開の準備を進めることは考えられない」と強調した。

大会再開は全ての示談成立が前提-家族会

 事故被害者家族会からは3人が訪れて花を手向け、静かに手を合わせた。妻子ら親族5人が負傷した盛本英靖会長(49)=京都市=は「亡くなられた3人のご冥福とともに、今なお厳しい闘病生活をしている被害者もおり、一日も早い回復を祈った」と語り、「主催者の被災者支援は誠意をもって取り組まれていて、一定評価する」と話した。花火大会再開については「全面的に否定はしていない。ただ、被害者全員の症状が癒え、示談が全て成立することが前提になる」とした。

 長男夫婦と孫の女児が被害にあった塩見幸和副会長(70)=綾部市=は「中学3年の孫は今も事故の記憶がよみがえるフラッシュバックに悩まされ続けており、将来を心配している。花火の再開は心待ちにしている人も多いと聞く。被害者との交渉を円満に解決するように努力し、再開前に被害者全員の承諾を得るという前市長との約束を守ってほしい」と話していた。

両丹日日新聞社

最終更新:8/16(火) 14:37

両丹日日新聞