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第1シード綿貫、インターハイ王者の野口莉央を退けベスト4へ [全日本ジュニアテニス]

THE TENNIS DAILY 8/16(火) 8:50配信

「DUNLOP SRIXON 全日本ジュニアテニス選手権 '16 supported by NISSHINBO」(大阪府・靱テニスセンター、江坂テニスセンター/8月8~17日/ハードコート)は8日目、靱テニスセンターにてU18のシングルス準々決勝、それ以外の3つの年代の単複準決勝が行われた。

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 U18では第1シードの綿貫陽介(関東/グローバルプロTA)、第3シードの田中優之介(関東/秀明英光高)、第4シードの清水悠太(関西/西宮甲英高)が順当にベスト4に勝ち進み、第2シードの堀江享(東海/関スポーツ塾・T)が姿を消した山からは第12シードの田形諒平(関東/狛江インドアジュニアATPチーム)が勝ち上がってきた。

 U16は第1シードの田島尚輝(関東/TEAM YONEZAWA)が第3シードの阿多竜也(関西/トップランAIOI)を6-3 6-2で破ったが、第2シードの川上倫平(関東/狛江インドアジュニアATPチーム)は第11シードの市川泰誠(関西/西宮甲英高)に6-7(4) 5-7で敗れた。

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 ITF世界ジュニアランキング8位、グランドスラム・ジュニアでダブルス・ベスト4、シングルス3回戦進出などの実績を持つ綿貫は、こうした国内のジュニア大会ではちょっとしたオーラがある。裏を返せばプレッシャーの「自分には全日本と名のつくタイトルがない」とかつては言っていたものの、昨年末にプロ登録もした綿貫に、もはや全日本ジュニアのタイトルは不要にも思える。しかしこの〈通過点〉はきっちり抑えたいというのが、今も変わらない綿貫の願いだ。昨年は決勝で敗れて悲願は叶わなかった。

「そういうこと(世界での活躍)はここでは関係ないと思う。暑さとか別のものとも戦わないといけないし、その中で1つ1つ勝っていく大変さに世界も日本もない」

 とは言いながらここまでの3試合でほとんど苦しまず、余裕の勝ち方をしてきた綿貫。しかし今日は強敵だった。先日終わったばかりのインターハイのシングルスを制した野口との注目のカードだ。

 少しラリーをするとウェアのパンツが汗で足にぴったりつくほどの蒸し暑い一日。第1セット、序盤は野口が4-1と流れをつかむ。粘り強さもアグレッシブさも併せ持つプレーはさすがインターハイ・チャンピオンだ。しかしそこから綿貫が4ゲーム連取で、逆にサービング・フォー・セット。今度は野口がブレークバックし、気の遠くなるような長いデュースもあったが、結局タイブレークへ。1ポイントしか与えない安心の展開でセットを奪ったが、第2セットを2-6であっさり奪われた。最終セットは連戦の野口が力尽き、綿貫が一方的にゲームを重ねて6-0でものにした。

 体を二つに折り曲げて余韻に浸った長さと、うっすら見せた涙が苦しい試合を物語っていた。明日の準決勝の対戦相手は田中。今度はインターハイ準優勝者である。

(テニスマガジン/ライター◎山口奈緒美)

最終更新:8/16(火) 8:50

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